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固定費を見直す順番|サブスク→スマホ→保険→住宅ローン

固定費を見直す順番を、支払額・更新日・利用状況から確認する図

使っていないサブスクから確認する

更新期限が近い契約や、毎月の負担が大きい支払いは先に確認する。

銀行やカードの支払い記録(明細)を見て、毎月・毎年払っている固定費を書き出します。年払いも1か月分の金額に直し、毎月の支払いを合計します。私はサブスク・スマホ・保険を見直し、住宅ローンの借り換えは見送りました。料金を比べるときは、解約・変更にかかる費用と、保険やサービスの内容も確かめます。

この記事でわかること

  • 基本の順番はサブスク→スマホ→保険→住宅ローン。更新期限や家計への影響で順番を変える
  • 利用明細や契約画面で支払額・更新日を確かめ、どれくらい使っているかも確認する。年払いは12で割り、1か月分の金額に直して比べる
  • 保険は必要な保障を保てるかを確認し、住宅ローンは手数料なども含めて、返し終えるまでに払う合計額で比べる
  • 解約・変更後は、いつから請求が変わるかを確かめる。請求が止まったか、新しい料金になったかを明細で確認する

固定費を見直す順番

基本は、使っていない契約など、判断しやすい支払いから見直します。更新期限が近い契約や、毎月の負担が大きい支払いから先に確認します。

固定費順番最初に確認すること
サブスク1使っていない契約と次回更新日
スマホ代2データ・通話の使用量と変更後の料金
保険料3必要な保障と現在の契約内容
住宅ローン4残高・返済期間・金利と借り換え費用

サブスクとスマホ代は、使い方と料金を照らし合わせて変更を検討できます。保険は、病気や死亡などに備える「保障」の内容が、自分や家族の状況に合っているかを確かめます。住宅ローンは、手数料なども含めて、返し終えるまでに払う合計額で比べます。住宅ローンを返済中なら契約内容、賃貸なら家賃や更新条件が確認の対象です。

固定費を見直す前にやること

固定費を見直す前に、今払っているものを一つずつ書き出します。毎月の支払いに加え、年払いの契約も月額に直して合計額を出します。

固定費は、毎月または毎年、決まって出ていく支払いです。家賃や住宅ローン、通信費、保険料、サブスク、電気・ガス、車に関する定期的な支払いなどが当てはまります。

固定費だけでなく、収入や、食費など毎月の金額が変わる「変動費」も含めた家計全体の見方は、「家計を見える化する」にまとめています。

支払いを書き出すときは、契約ごとに次の6点をメモします。

  • 契約先・サービス名と明細上の請求名
  • 毎月または毎年の支払い額
  • 引き落とし口座・カード
  • どれくらい使っているか
  • 解約や変更の条件
  • 次回更新日

支払いを書き出す作業は、今ある資料で始められます。毎月の支払いは、銀行口座とクレジットカードの明細、App StoreとGoogle Playの定期購入の画面、通信会社や保険会社のマイページで確認できます。明細の請求名がサービス名と違う場合は、定期購入画面や契約先のマイページと照らし合わせます。

まず直近1か月の明細で毎月の支払いを確認し、続けて過去12か月分で年払いの契約を探します。数年ごとの更新や、まだ請求されていない契約は、契約画面や更新案内でも確かめます。

カードで払った分は、利用明細に書かれた支払額を合計します。銀行口座から引き落とされたカード代金をさらに足すと、同じ支払いを2回数えてしまうため、足しません。

年払いの契約は、年額を12で割って月額に直します。年12,000円なら月1,000円として固定費に加え、実際に支払う月も別に記録します。

私はこの作業にマネーフォワード ME(プレミアムサービス)を使っています。口座やカードを連携すると、支払いの明細がアプリに取り込まれ、自動で一覧表示されます。

支払いを書き出す作業は、マネーフォワード MEの無料会員でもできます。無料会員で連携できるのは4件までです。見られるのは、アプリがすでに取り込んだデータのうち、過去1年分です。

連携していない口座や、アプリが取り込めなかった明細は、銀行・カード会社の画面で確認できます。手元の明細でも進められるため、この作業のために有料契約を増やす必要はありません。

出典

固定費1:サブスクリプションを見直す

サブスクリプション(サブスク)は、契約中は使わなくても定期的に料金がかかるため、今も使っているかどうかで見直しを考えやすい固定費です。動画・音楽配信、インターネット上にファイルを保存するクラウドストレージ、アプリの定期購入、学習サービスなどで、契約したまま忘れているものを探します。

  • 今も使っているか
  • 似たサービスを重複して契約していないか
  • 無料期間が終わって課金されていないか
  • 年払いになっていないか
  • 家族が使っているか

必要なデータや履歴がある場合は、解約前に保存しておいてください。私は使っていないサブスクを解約しました。解約の手順は「サブスクを見直す」にまとめました。

固定費2:スマホの通信会社を見直す

スマホ代は、乗り換えると月数千円下がることがあります。今のプランが自分に合っているかは、次の6点で判断できます。

  • 毎月のデータ使用量
  • 通話の長さ・頻度
  • 店舗サポートが必要か
  • 家族割やセット割の有無
  • スマホ本体代の未払い分
  • 解約金や乗り換え条件

通信契約の変更で月額が2,000円下がり、変更時に1万円の費用がかかるとします。変更しない場合と比べると、変更後12か月で減る支払額は、2,000円×12か月−1万円=1万4,000円です。毎月2,000円の差が続けば、5か月で、最初にかかった1万円と同じ金額を節約できる計算です。

これは料金が一定で、ほかの費用や特典がない仮の例です。期間限定割引がある場合は、終了後の料金も含め、同じ期間の総支払額で比べます。

ahamo・楽天モバイル・日本通信SIMの比較は「スマホキャリアを見直す」に書いています。私は大手キャリアからに変えました。

固定費3:保険料を見直す

保険は、入ったときと今とで、必要な保障が変わっていることがあります。保険料を減らす前に、家族の人数や年齢、収入、貯金などに合った保障を残せるか確かめます。

  • 何のための保険か
  • 保障内容が今の生活に合っているか
  • 保障が重複していないか
  • 保険料の支払いが毎月の大きな負担になっていないか
  • 国の年金や健康保険などの公的保障や、勤務先から受けられる支援も含めて考えているか

解約や変更を考える場合は、契約内容を確認し、必要なら専門家や公式窓口に相談してください。保険を替えるときは、新しい契約が成立したことと、保障が始まる日を確かめます。必要な保障がない期間を作らないように、今の保険をやめる時期を決めます。生命保険文化センターは、健康状態によっては加入できない場合があることと、保障が始まる条件を説明しています。

必要な保障を自分で判断しづらい場合は、現在の契約内容を用意して、の無料相談で確認する方法もあります。同社は、保険会社から販売の手数料を受け取って運営される保険代理店です。比べられるのは、同社が取り扱う保険会社の商品に限られます。保険を変更しない場合も相談料はかかりません。私はこの相談サービスを利用していません。

私は、国の年金や健康保険などの公的保障と、住宅ローンに付く団体信用生命保険の内容を確認しました。団体信用生命保険は、ローンを借りた人が死亡したときなどに、契約に応じて保険金で残りのローンを返す保険です。

そのうえで、死亡したときの保障を減らし、お金をためる目的もある「貯蓄型」の保険を解約しました。

保険料は下がりましたが、その分、保障の範囲は以前より狭くなっています。解約して戻ってきたお金は、払った保険料の合計を下回りました。どの保障を外してどの保障を残したかは「保険料を見直す」に書きました。

固定費4:住宅ローンを見直す

住宅ローンは、家を買うためなどに借りるお金です。別の住宅ローンを借りて、今のローンを全額返すことを「借り換え」といいます。借り換えで支払いをどれくらい減らせるかは、残っている借入額(残高)や返し終えるまでの期間、今と借り換え後の金利の差によって変わります。金利は、借りた元のお金に対する利息の割合です。比べる準備として、今の契約から次の項目を書き出します。

  • 現在の金利
  • 決められた期間は金利が変わらない「固定金利」か、返済中に金利が見直される「変動金利」か
  • ローン残高
  • 残りの返済期間
  • 毎月の返済額
  • 借り換えにかかる手数料などの費用

借り換えるかどうかは、金利だけでなく、返し終えるまでの支払いと手数料などの費用を合計して比べます。手続きにかかる手間も考えて判断します。条件が合えば、住宅ローンの総返済額が数十万円下がることもあります。

私の住宅ローンは、返し終えるまで金利が変わらない「全期間固定金利」です。借り換えを検討したときは、今の金利のほうが、比較した借り換え先の金利より低かったため、今の契約を続けることにしました。借り換えの目安は「住宅ローンを見直す」にまとめています。

借り換え候補を比較したい場合は、で現在のローン情報を入力し、無料診断で提案を受ける方法もあります。提案されるのは、同社が紹介できる住宅ローンに限られます。診断を受けても、必ず借り換える必要はありません。私はモゲチェックを利用していません。

どの固定費も、解約・変更後は、いつから請求が変わるかを契約先に確かめます。その時期になったら、請求が止まったか、新しい料金になったかを明細で確認します。

実際にいくら下がったか

スマホと保険料の金額は、見直し前後の通常月の目安です。スマホは私の1回線分で、スマホ本体代やオプション(追加サービス)の料金を含みません。保険料は夫婦分の合計です。

項目見直し前→見直し後の月額変えたこと
サブスク約6,700円→約1,200円使っていない契約を解約
スマホ(本人1回線)約6,000円→約3,000円大手キャリアからahamoへ変更
保険料(夫婦分)約40,000円→約20,000円死亡保障を減らし、貯蓄型保険を解約
住宅ローン変更なし借り換えを検討して見送り

サブスク・スマホ・保険は、見直した時期と対象が異なります。上の表は各項目を見直したときの比較で、同時期の家計全体や現在の削減額を示すものではありません。スマホは本人1回線分です。

私の場合、サブスクとスマホは使い勝手を落とさずに減額できました。一方、保険料が下がった分、保障の範囲は狭くなりました。同じ金額を誰もが削減できるわけではありません。

あわせて確認したい固定費

電気・ガス、ネット回線、車の維持費や自動車保険、家賃も見直しの対象です。

  • 電気・ガス
    電気・ガスは、現在の契約や使用量、乗り換え先の料金プランによって削減額が変わります。プランによっては、切り替えたあとに電気・ガス料金が高くなることもあります。

    現在の使用量を両方の料金プランに当てはめ、同じ時点の料金で計算します。料金に加えたり差し引いたりする調整額や、割引、解約時にかかる費用も入れて比べます。市場で売り買いされる電気などの価格に合わせて料金が変わるプランでは、料金に上限があるかも確かめてください。

    大手電力会社などを名乗る勧誘を受け、意図しない契約をしてしまったという相談も国民生活センターに寄せられています。
  • ネット回線
    スマホとのセット割がある場合、回線だけを乗り換えると割引が外れ、スマホ代との合計額が下がらないことがあります。工事費を分けて払っていて、まだ支払いが残っている場合は、解約するときにいくら残るかと、その払い方を契約先に確かめます。ネット回線は、スマホ料金やセット割も含めた合計額で比較します。
  • 車の維持費・自動車保険
    私と妻で車を2台持っており、自動車保険は毎年見積もりを取り直して保険料を比較しています。同じ補償でも、会社によって保険料が変わります。更新見積もりと他社の保険料を比べる手順や比較表は、自動車保険の見積もり比較にまとめています。
  • 家賃
    家賃が下がると、毎月の支払いを大きく減らせることがあります。ただし、引っ越しには、新しい部屋の契約にかかるお金や引っ越し代、家具・家電の買い替え費用がかかります。手間も増えるため、ほかの固定費より後に考えます。賃貸契約の更新が近い場合や、もともと住み替えを考えている場合は、家賃も見直し候補になります。持ち家で住宅ローンを返済中なら、借り換えを検討します。

固定費は手取りの何割が目安か

月ごとの変化を見るときは、毎回同じ項目を固定費として数えます。割合だけでなく、支払ったあとにいくら残るかを見て判断します。固定費は手取りの何割が理想かという一律の目安は、参考に挙げた公的資料には示されていません。

手取りは、収入から税金や社会保険料などを引いたあとに受け取る金額です。固定費の割合を%で表すには、1か月の固定費を、同じ家計で暮らす人全員の1か月の手取りで割り、100を掛けます。年払いの契約は、年額を12で割って1か月分に直します。

手取り25万円で固定費が12万5,000円なら50%です。固定費を月5,000円減らすと48%になります。

割合だけで適切な支出かは決まらないため、使っていない契約が残っていないか、必要な生活費や備えを確保できるかも確認します。前年の記録があればそれと比べ、なければ今月の契約と支払額を基準にして、変更後の請求額と比べます。

例えば、手取り30万円、固定費16万円、変動費11万円なら、毎月残るのは3万円です。毎月4万円を貯めたいなら、支出を減らすか収入を増やすなどして、残るお金をあと1万円増やす必要があります。この仮の例では、年払いの費用も12で割り、毎月の費用に含めて計算しています。

必要な保障や生活に欠かせない支出を減らす前に、使っていない契約や料金条件の変更でどこまで改善できるかを考えます。固定費だけでは目標に届かない場合は、変動費・収入・貯蓄目標もあわせて見直します。

よくある質問

固定費は手取りの何割までに抑えるべきですか?

すべての家庭に共通する理想の割合は、参考に挙げた国などの資料には示されていません。固定費を払ったあとに、生活費と、急な出費や将来の支払いに備えるお金を残せるかを確かめます。

4つの固定費のうち、どれから手をつけるべきですか?

基本は、使っていないサブスク、スマホ代、保険、住宅ローンの順に見直します。ただし、更新期限が近い契約や、毎月の負担が大きい支払いがあれば、そちらから先に確認します。

見直しにはどれくらい時間がかかりますか?

スマホやサブスクは、契約内容によっては比較や手続きを短時間で終えられます。保険や住宅ローンは、比較する条件や相談先によって、数日から数週間かかります。

食費などの変動費の節約とどちらが先ですか?

見直せる固定費があるなら、そちらが先です。一度見直して毎月の支払いが減ると、その後も節約につながり、毎日の支出を細かく切り詰める負担も減らせます。ただし、赤字の原因が外食や買い物だとはっきり分かるなら、その支出も同時に見直す対象になります。

見直したあとは何をすればいいですか?

解約や変更の手続き後は、請求が止まったか、新しい料金になったかを明細で確認します。減った分を貯めるなら、給料日に貯金用の口座へ自動で移したり、毎月決まった金額を自動で積み立てたりする方法があります。毎月自分で操作する手間を減らせます。配分の考え方は「投資をしないほうがいい人」にまとめています。

まとめ

書き出した契約から、使っていないサブスクなどを一つ選びます。今の支払額、変更後に払う予定の額、変更にかかる費用を並べると、変えるかどうかを考えやすくなります。

更新期限が近い契約や、毎月の負担が大きい支払いがあれば、そちらから先に確認します。必要な保障や、生活に合うサービス内容を保てるかも確かめます。

料金を変更した場合は新しい料金が始まる日を、契約を解約した場合は最後の請求を記録します。どちらの場合も、明細で結果を確かめます。

※掲載内容は執筆時点(2026年10月)の情報です。サービス内容・手数料・条件等は変更される場合があります。お申し込み・ご利用前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

出典

この記事を書いた人

たっくー

たっくー

元税務担当
確定申告受付1,000件以上
投資14年

元・自治体職員。税務の窓口で確定申告を1,000件以上受け付けてきました。今は会社員です。副業のネットショップでは、年間売上約814万円を経験しました。ブログも運営し、投資歴は14年です。こうした実体験をもとに、副業や税金、家計管理など、お金のことを書いています。

※個別の税務相談は、税理士や税目に応じた担当窓口へ。