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固定費を見直す順番|サブスク→スマホ→保険→住宅ローン

固定費の割合は手取りで割って出し、サブスク・スマホ・保険・住宅ローンの順に見直す図

比べる相手は平均ではなく、去年の同じ月の自分

総務省が出す統計には、住宅ローンの返済が入っていない。

私は3つの固定費を見直して、年間で34万円(月28,500円)減らしました。ただ、見直す前は「うちの固定費は多いのか」が分からず、何から手をつけるか決められませんでした。この記事では固定費の洗い出し方と手取りに占める割合、4つの固定費の見直し方を解説します。

この記事でわかること

  • 固定費の理想の割合に公的な基準はない。統計には住宅ローンの返済が含まれず、手取りも世帯単位なので、そのまま自分の家計とは比べにくい
  • 銀行やカードの明細、アプリの定期購入から固定費を洗い出し、合計額を手取りで割ると自分の割合が分かる
  • 割合を出したあとに手をつける順番(サブスク→スマホ→保険→住宅ローン)と、私が実際に下げた金額の内訳
  • 安さではなく、今の生活に合っているかで残すものを決める。電気・ガス、ネット回線、車、家賃は4つのあとに確認する

固定費を見直す前にやること

固定費は、毎月または毎年、決まって出ていく支払いです。家賃や住宅ローン、通信費、保険料、サブスクなどが当てはまります。

固定費だけでなく、収入や変動費も含めた家計全体の見方を、「家計管理で不安はなくなる?」に書いています。

まずは今どんな支払いをしているかを洗い出します。合計額が分かれば、手取りに対する割合も出せます。次の6点が分かると、どの契約を見直すか判断しやすくなります。

  • 契約しているサービス名
  • 毎月の支払い額
  • 支払い先
  • 利用頻度
  • 解約や変更の条件
  • 次回更新日

支払いの洗い出しは、いま手元にある資料で始められます。毎月の支払いは、銀行口座とクレジットカードの明細、App StoreとGoogle Playの定期購入の画面、通信会社や保険会社のマイページで分かります。

私はこの作業にマネーフォワード ME(プレミアムサービス)を使っています。マネーフォワード MEに口座とカードを連携すると、支払いの明細が自動で一覧表示されます。

この洗い出しは、マネーフォワード MEの無料会員でもできます。

見直したい4つの固定費

サブスク
スマホ
保険
住宅ローン
固定費主な見直し方法削減額(私の例)かかる手間優先度
サブスク使っていないものを解約月5,500円30分ほど
まずここから
スマホ代格安プランへ乗り換え月3,000円1〜2時間
効果が大きい
保険料保障の重複を見直す月20,000円数日
先に契約を確認
住宅ローン借り換え・金利の見直し条件が合えば月数千〜数万円
(私は見送り)
数日〜数週間
残高や金利差が大きいほど効果が出やすい

この4つのうち、私が実際に変えたのはサブスク・スマホ・保険の3つで、固定費を月28,500円・年34万円減らせました(外食や買い物は我慢していません)。私は住宅ローンを返済中で借り換えも検討しましたが、いまの契約が固定金利で、借り換え後の金利より低かったため見送りました。ただ、諸費用を含めても総返済額が下がる場合は、借り換えを検討する余地があります。
固定費の見直しによる削減額を保証するものではありません。

固定費は手取りの何割が目安か

固定費が手取りの何割なら理想か、という公的な基準は確認できません。総務省の家計調査は、支出を「食料」「住居」「光熱・水道」といった費目で分けていて、固定費と変動費では分けていないためです。

統計にあるのは、支出の合計が手取りの何割かという数字です。家計調査の2025年平均では、二人以上の世帯のうち勤労者世帯が手取りの65.0%を使い、残った割合は35.0%でした。世帯主が40代の世帯では61.1%です。

ただ、この平均をそのまま自分の家計の目安にするのは難しいです。まず、住宅ローンの返済が支出に入っていません。土地や住宅の借入金の返済は、現金が出ていっても借金が減るため、家計調査では支出に数えません。持ち家でローンを返している人が自分の家計を平均と比べると、ローン返済分だけ固定費の割合が高く見えます。

家計調査で示される手取りも、世帯全体の合計です。調査対象の世帯では平均1.81人が働いているため、世帯全体の手取りと自分ひとりの給与では、収入を得る人数が異なります。

固定費の割合は、ほかの家庭との比較より、自分の家計がどう変わったかを見るために使うと分かりやすいです。洗い出した固定費の合計を、手取りで割ります。手取り25万円で固定費が125,000円なら割合は50%です。私と同じ28,500円を減らすと固定費は96,500円になり、割合は38.6%まで下がります。割合そのものより、去年の同じ月と比べてどう変わったかを見ます。

固定費1:サブスクリプションを見直す

最初に確認しやすいのがサブスクです。サブスクを使っていなくても、契約中は毎月料金を支払います。動画配信、音楽配信、クラウドストレージ、アプリの定期購入、学習サービスなど、契約したまま忘れているものがないかを確認します。

  • 今も使っているか
  • 似たサービスを重複して契約していないか
  • 無料期間が終わって課金されていないか
  • 年払いになっていないか
  • 家族が使っているか

必要なデータや履歴がある場合は、解約前に保存しておいてください。私は使っていないサブスクを解約し、月額料金を5,500円減らせました。解約の手順は「サブスクリプションを見直す」にまとめました。

固定費2:スマホキャリアを見直す

スマホ代は、乗り換えると月数千円下がることがあります。今のプランが自分に合っているかを、次の6点で確認します。

  • 毎月のデータ使用量
  • 通話の長さ・頻度
  • 店舗サポートが必要か
  • 家族割やセット割の有無
  • 端末代の残り
  • 解約金や乗り換え条件

スマホの料金プランは、安さだけでなく、普段の使い方を基準に選びます。ahamo・楽天モバイル・日本通信SIMの比較は「スマホキャリアを見直す」に書いています。私は大手キャリアからahamoに変え、自分の回線料金が月3,000円下がりました。

固定費3:保険料を見直す

保険に入ってから時間がたっている場合は、現在の生活に契約内容が合っているか確認します。保険料だけでなく、必要な保障が残るかも確認します。必要な保障は、家族構成・収入・貯金などによって変わります。

  • 何のための保険か
  • 保障内容が今の生活に合っているか
  • 保障が重複していないか
  • 保険料が家計を圧迫していないか
  • 公的保障や勤務先の制度も含めて考えているか

解約や変更を考える場合は、契約内容を確認し、必要なら専門家や公式窓口に相談してください。乗り換えるときは、新しい保険の契約が成立してから、今の契約を解約します。生命保険文化センターも、健康状態によっては加入できない場合があると説明しています。

私は死亡保障を減らし、貯蓄型の保険を解約した結果、保険料が月20,000円下がりました。保険料を下げるために保障を減らしたので、保障の範囲は以前より狭くなっています。解約して戻ってきたお金は、払った保険料の合計を下回りました。どの保障を外してどの保障を残したかは「公的保障を引いてから決める」に書きました。

固定費4:住宅ローンを見直す

住宅ローンは、残高や残りの返済期間、現在と借り換え後の金利差によって、見直しの効果が変わります。最初に、今の契約内容を一通り確認します。

  • 現在の金利
  • 固定金利か変動金利か
  • ローン残高
  • 残りの返済期間
  • 毎月の返済額
  • 借り換えにかかる諸費用

金利だけで判断せず、総返済額や費用、手続きの負担も含めて借り換えるか決めます。条件が合えば、住宅ローンの総返済額が数十万円下がることもあります。借り換えの目安は「住宅ローンを見直す」にまとめています。

一度見直せば、翌月以降の支払いが下がる

見直し前見直し後

固定費を下げて浮いた分を、貯金や投資に回すこともできます

実際にいくら下がったか

スマホ回線をahamoへ乗り換え、私の回線料金は月6,000円から3,000円になりました(家族分の減額は計算に含めていません)。保険料は月40,000円から20,000円に、サブスク代は月6,700円から1,200円になりました。固定費の削減額は、合わせて毎月28,500円、年間で約34万円です。

サブスク代とスマホ代は使い勝手を落とさずに下げられましたが、保険料は保障そのものを減らして下げました。同じ見直しが、すべての家庭に当てはまるわけではありません。見直したのは2021年ごろで、3つとも現在まで見直し後と同じ金額を支払っています。

見直す順番

迷う場合は、手続きに時間がかからないものから順に確認すると進めやすくなります。

  1. まずサブスクサブスクは解約や変更がすぐでき、次回から請求額が下がります。
  2. 次にスマホ代料金プランを変更すると、毎月のスマホ代を減らせます。
  3. そのあと保険料保障内容を確認し、今の生活に合わなければ保険契約を見直します。
  4. 最後に住宅ローン借り換えの条件によって総返済額が変わるため、慎重に確認します。

4つのあとに見直すもの

次の4つも固定費ですが、手続きに時間がかかるものや、変更時に費用が発生するものがあります。最初に挙げた4つの固定費を見直してから、次の契約を順に確認します。

  • 電気・ガス
    電気・ガスは、現在の契約や使用量、乗り換え先の料金プランによって削減額が変わります。プランによっては、切り替えたあとに電気・ガス料金が高くなることもあります。市場価格に連動する料金の場合は、上限があるかどうかまで確認してください。大手電力会社などを名乗る勧誘を受け、意図しない契約をしてしまったという相談も国民生活センターに寄せられています。
  • ネット回線
    自宅のネット回線にも毎月料金がかかります。スマホとのセット割がある場合、回線だけを乗り換えると割引が外れ、スマホ代との合計額が下がらないことがあります。工事費の分割払いが残っていると、解約時に残額をまとめて請求されます。ネット回線の契約は、スマホの料金やセット割とあわせて考えてください。
  • 車の維持費・自動車保険
    車を持っている場合は、自動車保険や維持費も確認します。私と妻で車を2台持っているため、自動車保険は毎年見積もりを取り直し、保険料を比較しています。同じ補償でも、会社によって保険料が変わります。ただ、自動車保険料は、サブスクやスマホ代ほど一度の見直しで下がるとは限りません。
  • 家賃
    家賃は下げられたときの効果が大きい一方、住み替えには費用と手間がかかるため、あとから検討します。家賃を下げるために住み替えると、初期費用や引っ越し代、家具家電の買い替え費用がかかります。賃貸契約の更新が近い場合や、もともと住み替えを考えている場合は、家賃も見直し候補になります。持ち家で住宅ローンがある場合は、家賃ではなく、住宅ローンの借り換えを検討します。

安さより、生活に合っているかで見直す

固定費を見直すときは、安さだけでなく、利用頻度・保障内容・解約条件も確認して決めます。

注意

固定費は、すぐにすべて変える必要はありません。まずは契約ごとに、「今の内容が自分に合っているか」を確認してください。

よくある質問

固定費は手取りの何割までに抑えるべきですか?

抑えるべき割合は決まっていません。家計調査の費目に固定費という区分がなく、平均そのものを出せないためです。割合を見るなら、自分の固定費の合計を手取りで割り、去年の同じ月の割合と比べてください。

4つの固定費のうち、どれから手をつけるべきですか?

手続きの負担が少ないものから始めるなら、サブスクを最初に確認します。次にスマホ代、そのあと保険、最後に住宅ローンの順で進めると、手続きの負担が小さいものから取りかかれます。

見直しにはどれくらい時間がかかりますか?

スマホやサブスクは、契約内容によっては比較や手続きを短時間で終えられます。保険や住宅ローンは、比較や相談を含めて数日から数週間かかります。

食費などの変動費の節約とどちらが先ですか?

固定費に見直せるものがあるなら先に見直すと効果が続き、毎日の支出を細かく抑える負担も減らせます。ただし、赤字の原因が外食や買い物だとはっきり分かるなら、その支出も同時に見直してください。

見直したあとは何をすればいいですか?

固定費を減らした分を貯めたい場合は、給料日に貯蓄口座へ振り替えたり、積立へ自動で回したりすると管理しやすくなります。配分の考え方は「浮いたお金の使い道」にまとめています。

まとめ

洗い出した固定費の合計を手取りで割ると、自分の家計を比較する目安を作れます。4つの固定費は、安さだけでなく今の生活に合っているかを確認します。迷う場合は、比較的手続きしやすいサブスクから見ていきましょう。

※掲載内容は執筆時点(2026年9月)の情報です。サービス内容・手数料・条件等は変更される場合があります。お申し込み・ご利用前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

参考:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」J-FLEC(金融経済教育推進機構)生命保険文化センター「生命保険の見直し方法と留意点」国民生活センター「電力・ガスの契約トラブル」

この記事を書いた人

たっくー

たっくー

元税務担当
確定申告受付1,000件以上
投資14年

元・自治体職員。税務の窓口で確定申告を1,000件以上受け付けてきました。今は会社員で、副業(ネットショップ・ブログ/いちばん売れた年で814万円)と投資14年の実体験があります。この両方をもとに、副業とお金のリアルを書いています。

※個別の税務相談は税理士・税務署へ。

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