クレカなしなら、投信と今の銀行からの入金方法で選ぶ
SBI証券も楽天証券も現金で積み立てられ、銀行とカードを同じグループへそろえる必要はない。
NISAを始める証券会社を選びたいけれど、ポイントのためにカードや銀行口座まで増やしたくない。そんな人は、買いたい投資信託と、今の銀行からお金を移す方法を先に比べられます。私はSBI証券を14年使い、NISAではクレカ積立を、クレカ積立以外の買付では銀行連携を利用しています。この記事では、まずカードを使わない場合についてSBI証券と楽天証券を比較し、手持ちカードを使う場合の条件、選んだ1社で積立を始める手順まで説明します。
この記事でわかること
- SBI証券も楽天証券も、カードを作らず現金でNISAの投信積立ができる
- カードを使わないなら、投信の取扱いと、今の銀行からの入金・自動引落を比べる
- 手持ちカードを積立に使う場合だけ、対象カードと通常のポイント条件を追加で確認する
- 総合口座とNISAを申し込み、入金方法とは別にNISAの口座区分を選んで積立を設定する
NISAとクレカ積立は別。カードなしでも始められる
NISAは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。投資信託(投信)は、多くの人から集めたお金をまとめ、専門家が株や債券などで運用する商品です。クレカ積立は、その投資信託をクレジットカードで買う方法の一つです。NISAを使うために、クレジットカードを新しく作る必要はありません。
つみたて投資枠と成長投資枠の違い、使える金額、制度上の注意点は「NISAの2つの投資枠と始める前の注意点」で説明しています。
SBI証券では、証券総合口座で購入に使える金額(買付余力)を使って、現金の投信積立を設定できます。楽天証券では、引落方法を「証券口座」にし、証券口座に預けた現金(預り金)を使って設定できます。買いたい投信がNISAの対象か、つみたて投資枠・成長投資枠のどちらで買うかも別に確認します。
現金積立では、カード積立に付くポイントは受け取りません。一方、対応カードやポイント条件を管理する手間を増やさずに始められます。投信を保有することで付くポイントは別の仕組みなので、気になる場合は後半の同じ投信での比較を確認できます。
2026年10月16日確認。
今ある銀行・カードから、使いたい積立方法を選ぶ
まず、積立にカードを使うかどうかを決めます。銀行とカードが別のグループでも、両方をそろえ直す必要はありません。
| 今の状態 | 先に比べること | 読む場所 |
|---|---|---|
| カードを使わない・対応カードがない | 買いたい投信と、今の銀行からの入金・自動引落 | 現金積立の比較 |
| 対応カードを持ち、積立にも使いたい | 対象カード、通常利用額などのポイント条件 | 手持ちカードの比較 |
| 銀行とカードのグループが違う | 使いたい決済方法を選び、その方法に必要な条件を確認する | 現金なら入金方法、カードなら付与条件 |
すでにSBI証券・楽天証券の総合口座を持っている人は、まず既存口座でNISAを使えるかを確認します。他社でNISAを使っている人は、金融機関変更の条件も確認してください。新規の総合口座開設と、既存口座へのNISA追加・変更は別の手続きです。
現金積立なら、投信と今の銀行からの入金方法を比べる
現金で積み立てるなら、最初に投信の取扱いを確認し、次に今の銀行から必要なお金を用意できるかを比べます。SBI証券にも楽天証券にも、特定の銀行口座を新しく作らずに使える入金経路があります。
買いたい投信と、購入時・保有中の費用を確認する
まず両社の商品検索で、投信の正式名称とNISA対象の表示を確認します。似た名前の投信でも別の商品なので、同じ商品で比べます。商品がまだ決まっていない場合は、「投資信託の選び方」で投資対象や費用を確認してから、証券会社の取扱いを調べられます。
両社とも投信の購入時手数料は原則0円ですが、保有中には運用・管理の費用(信託報酬)などが別にかかります。同じ投信なら、信託報酬は証券会社を変えても同じです。購入時の手数料が0円でも、投信の費用がすべて無料になるわけではありません。
今の銀行から、手動で入れるか自動で引き落とすかを比べる
無料で使えるネット入金と、毎月の自動引落では、対象銀行や日程が異なります。自動引落を使いたい場合は、普段の銀行名をSBI証券「銀行引落サービスの対象金融機関」と楽天証券「その他金融機関からの積立」で確認できます。
| 資金の用意 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 現金積立の決済元 | 証券総合口座の買付余力 | 証券口座の預り金(引落方法は「証券口座」) |
| その都度入金する | 対応銀行のネット入金には手数料無料の方法あり | 対応銀行のネット入金には手数料無料の方法あり |
| 今の銀行から自動引落 | 対象銀行から手数料無料。引落日は毎月14日または27日、証券口座への入金は引落日の5営業日後 | 「その他金融機関から積立」は対象銀行から手数料無料。原則、前月27日引落→7日買付、当月14日引落→24日買付 |
| 通常の銀行振込 | 振込手数料は利用者負担 | 振込手数料は利用者負担 |
| すでに持つ連携銀行を使う | ドコモの銀行のSBIハイブリッド預金、SBI新生銀行のSBIハイパー預金。両サービスは併用不可 | 楽天銀行のマネーブリッジ。投信積立で使う場合は引落方法を「証券口座」にする |
自動引落では、証券口座と銀行口座の名義、対応銀行、申込期限を確認します。楽天銀行は「その他金融機関から積立」の対象ではありません。楽天銀行を使う場合は、証券口座への入金やマネーブリッジを利用します。休業日による日程のずれや、銀行ごとの利用条件も公式案内で確認できます。
SBI証券の銀行引落は、引落日にすぐ買付余力へ反映される仕組みではありません。5営業日後の入金が積立日に間に合うかを確認します。
楽天証券の「その他金融機関から積立」では、選べる買付日と引落日を組み合わせて確認します。初回に間に合わない場合もあるため、設定した日から自動的に始まるとは考えず、初回の予定を見ます。
2026年10月16日確認。
出典
両社で同じ投信を買えるなら、毎月の資金移動で選ぶ
毎月の入金を自動にしたく、今の銀行が片方の自動引落にだけ対応している場合は、その対応状況で証券会社を絞れます。両社に対応している場合は、引落日と買付日、使うアプリでの積立設定・残高確認を比べます。どちらも条件に合えば、カードや銀行口座を増やさず、使いたい1社から始める方法があります。
今の銀行がどちらの自動引落にも対応していない場合は、ネット入金の対応と手数料、通常の振込にかかる費用、毎月の入金の手間を比べます。
私が使っているSBI証券の銀行連携
私はSBI証券をメインの証券口座にしていて、NISAのつみたて投資枠でクレカ積立を続けています。実際に使っていてメリットを感じるのは、クレカ積立でVポイントが貯まる点です。
ドコモの銀行の代表口座からSBIハイブリッド預金に資金を移すと、SBI証券の買付余力に反映されます。クレカ積立以外の買付時には、必要な額がSBIハイブリッド預金から証券口座へ自動で振り替えられます。
カードを使わず積み立てる場合は、上の入金・引落条件で資金を用意します。銀行連携の機能と、カード積立のポイントは分けて比較できます。
出典
(既存確認記録:2026年10月1日・14日)
カードを使わず積み立てる人は、口座開設とNISAの積立設定へ進めます。
手持ちカードを使う人は、通常のポイント条件を比べる
手持ちの対応カードを積立にも使いたい人は、通常のポイント条件を比べます。ここでは三井住友カード(NL)と楽天の一般カードを例にし、キャンペーンや上乗せ特典は含めません。
| 通常条件 | SBI証券・三井住友カード(NL) | 楽天証券・楽天一般カード |
|---|---|---|
| カード積立の上限 | 月10万円 | 月10万円 |
| 通常の付与率 | カード入会初年度は原則0.5%。2年目以降は所定期間の年間対象利用額10万円以上で0.5%、10万円未満は0% | 投信の代行手数料が年率0.4%(税込)未満なら0.5%、0.4%以上なら1% |
| 確認する条件 | 積立額は年間対象利用額に含まれない。集計期間はカード加入日などで異なる | 判定するのは販売会社が受け取る代行手数料。信託報酬全体の率ではない |
三井住友カード(NL)の「初年度」は、初めて積立をする年ではなく、カード加入日を基準にした期間です。すでに持っているカードなら、入会からの期間と利用額の集計期間を確認します。同一カードへの再入会などでは、初年度の0.5%が適用されない場合もあります。
どちらも対応する本人名義のカードが必要で、家族カードなどは対象外です。手持ちのカードが使えない場合や、付与条件を管理したくない場合は、現金積立で比較できます。ポイントのために支出を増やして条件を満たすことを、証券会社選びの前提にはしません。
三井住友カード(NL)で条件を満たして積み立てる場合はSBI証券、楽天カードで積み立てる場合は楽天証券を利用できます。カードの年会費や普段の支払いの条件は「クレカはどれを選ぶ?」で比較しています。
2026年10月16日確認。
選んだ1社で、口座開設からNISAの積立設定へ進む
買いたい投信と入金方法を確認できたら、選んだ会社の証券総合口座とNISAの申込みへ進めます。銀行口座やカードの同時申込みは、NISAの投信積立に必須ではありません。
総合口座とNISA、課税口座の種類を分けて選ぶ
証券総合口座は、入金や売買に使う口座です。NISAを使いたい場合はNISA口座も申し込みます。
課税口座の種類は別に選び、「特定口座(源泉徴収あり)」なら証券会社が税金の計算・納付を行い、原則として確定申告は不要です。申告する場合の注意は税金の章で説明しています。
同じ年にNISAで新たに買い付けられる金融機関は1社です。金融機関は年単位で変更できますが、その年に変更前の金融機関ですでに買い付けている場合、その年分は変更できません。
SBI証券では、NISA口座を同時に申し込むと、税務署の審査前に仮開設されます。他社ですでにNISA口座を持つ人は、金融機関変更の手続きも確認してください。
仮開設後に重複が判明し、SBI証券のNISA口座が無効になると、「NISA預り」として買った商品は、初めから一般口座で買ったものとして扱われます。配当や売却して得た利益(譲渡益)などに、さかのぼって税金がかかります。
本人確認を済ませ、入金方法とNISAの積立設定を確認する
- 投資に回すお金を決める急な出費や収入の減少に備えるお金(生活防衛資金)を確保したうえで、当面使う予定のないお金を投資に回します。このサイトでは、生活費の半年分を一つの目安にしています。毎月の積立額は、家計から無理なく出せる範囲で決めます。
- 本人確認に必要な書類を用意するマイナンバーカードなど、選んだ本人確認方法に必要な書類を公式の申込画面で確認します。スマホで申し込めますが、開設までの時間は申込方法や審査状況で異なります。
- 入金・引落方法を設定する現金なら今の銀行からの入金経路と、入金が反映される日を確認し、初回買付に間に合うか確かめます。カードを使うなら、対応カードと決済方法を登録します。
- NISAの口座区分、商品、金額、日付を確認するNISA口座を開いただけで、すべての注文が自動的にNISAになるわけではありません。積立設定の確認画面で、NISAの預り・口座区分、対象商品、残りの投資枠も見ます。
- 初回の買付結果と、次回の資金を確認する現金積立では必要な残高を用意します。金額や商品を変えたり停止したりするときも、決済方法ごとの締切と次回への反映を確認します。
商品の仕組みは「投資信託を知る」、選び方は「投資信託の選び方」で説明しています。
これから総合口座を開く人へ
SBI証券も楽天証券も、証券総合口座の開設費用・口座管理料は無料です。投信保有中の信託報酬や、取引・利用サービスにかかる費用は別に確認します。
使いたい投信と資金の用意の仕方が決まったら、選んだ1社の公式案内で必要書類と申込内容を確認できます。すでにその会社の総合口座がある人は、既存口座からNISAの申込み・利用状況を確認してください。
SBI証券の通常のWeb申込で子ども名義の口座を開く場合は、親権者の証券総合口座を開設した後、子ども口座を別途申し込みます。必要な条件と手順は「子どもの株・投資信託の始め方」で説明しています。上の総合口座開設案内と、子ども口座の手続きは分けて確認します。
出典
- 口座開設:SBI証券「口座開設の流れ」
(既存確認記録:2026年10月1日)
口座開設・管理料(2026年10月16日確認)。
2026年10月16日確認。
株取引・保有ポイントも使う人の補足比較
NISAで投信を積み立てる人は、前の章までで投信と入金方法を比べられます。個別株・外国株・IPO、保有ポイントや他の機能も使いたい人は、次の比較を追加の判断材料にできます。
SBI証券と楽天証券の違いを12項目で比較
投信積立以外の機能も含め、12項目を比べます。クレカ積立は、一般カードで低コスト投信を積み立てる場合の通常還元を中心に比較し、キャンペーンやOlive関連の上乗せ特典は含めていません。
| 比較ポイント | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 投資信託 | 購入時手数料は原則0円 | 購入時手数料は原則0円 |
| 国内株の手数料 | 0円ゼロ革命/インターネットコースで、取引報告書などを電子交付にするのが条件 | 0円ゼロコース/SOR(Rクロスを含む)の利用に同意するのが条件 |
| NISA | 日本株・米国株とも売買手数料0円 | 日本株・米国株とも売買手数料0円 |
| クレカ積立 | 三井住友カード(NL)/月10万円カード加入日を基準とする初年度は原則0.5%。2年目以降は所定期間の年間対象利用額10万円以上で0.5%、10万円未満は0%。積立額は10万円判定の集計対象外 | 楽天カード/月10万円一般カードは、代行手数料が年0.4%未満の投信で0.5%、年0.4%以上なら1%。楽天ペイ残高での積立は別枠で月5万円まで |
| 投信保有の還元 | 投信マイレージ対象ファンドが多く、商品ごとに付与率が異なる | 投信残高ポイントプログラム楽天・プラスの6本が対象。別に残高達成ポイントあり |
| 単元未満株 (1株から) | S株/東証上場銘柄約定は1日3回、売買手数料0円 | かぶミニ売買手数料0円。リアルタイム取引は成行・指値に対応し、スプレッド0.22%。寄付取引は成行のみでスプレッドなし |
| 外国株の取扱 | 9カ国 | 6カ国 |
| 銀行との連携 | ドコモの銀行/SBI新生銀行SBIハイブリッド預金とSBIハイパー預金は併用不可 | 楽天銀行マネーブリッジで自動入出金 |
| IPO(2025年) | 62社を取扱い | 43社を取扱い。抽選は預り資産で差がつかない(申込株数が多いほど当選確率は上がる) |
| 貯まるポイント | V・Ponta・d・JAL・PayPayから選択 | 楽天ポイント |
| 積立・資産確認アプリ | 投信つみたてアプリ運用状況の確認、積立設定・変更 | iGrow投信の購入・積立設定、NISA・iDeCo、楽天証券の資産と楽天銀行の普通預金をまとめて確認 |
| セキュリティ | パスキー認証・FIDO(スマホ認証) | パスキー認証(FIDO2) |
※米国株の「0円」はNISA口座での売買手数料を指します。日本円で売買する円貨決済では、円と米ドルを交換するときのレートに含まれる費用(為替スプレッド)が別にかかります(2026年10月1日確認。出典:「ゼロ革命」)。
注記を見る
投資信託
SBI証券は公募投資信託2,688本(2026年3月末、SBI証券調べ)、楽天証券は投資信託2,600本超(2025年10月末)を公表しています。基準日と集計範囲が異なるため、本数だけでは優劣をつけません。
NISA
両社とも、つみたて投資枠・成長投資枠に対応しています。
クレカ積立
三井住友カード(NL)は、同一カードへの再入会などでは初年度の0.5%が適用されない場合があります。クレカ積立の利用額は、2年目以降の還元率を決める年間利用額の集計に含まれません。楽天カードは、一般カードでも代行手数料が年0.4%以上の投信なら1%です。
投信保有の還元
SBI証券の投信マイレージは、選ぶポイントによって付与率が異なることがあります。楽天証券の投信残高ポイントプログラムは楽天・プラスの6本が対象です。このほか、対象残高を初めて達成したときの「残高達成ポイント」があります。
単元未満株(1株から)
SBI証券のS株は、売買が成立する(約定する)タイミングが1日3回で、売買手数料は0円です。楽天証券のかぶミニも売買手数料は0円ですが、リアルタイム取引の売買価格には、0.22%のコスト(スプレッド)が含まれます。午前の取引開始時に売買する寄付(よりつき)取引には、スプレッドがありません。
外国株の取扱
SBI証券は米国・中国・韓国・ベトナムなどを扱い、ロシア株は取引停止中です。楽天証券は米国・中国とアセアン4か国を扱います。
銀行との連携
SBI証券は、ドコモの銀行のSBIハイブリッド預金と、SBI新生銀行のSBIハイパー預金に対応しています。両サービスは併用できません。楽天証券は楽天銀行のマネーブリッジに対応しています。
IPO(2025年)
SBI証券にはIPOチャレンジポイントがあります。表では、2025年の国内企業IPO(REIT・TOKYO PRO Marketを除く)の取扱社数を比較しています。楽天証券の公表する44件にはREIT1件が含まれるため、この表では企業43社としています。
IPOの取扱社数は2026年10月14日に確認しました。SBI証券のページでは指定年を2025年に切り替えて確認できます。
アプリ
公式に案内されている機能を比較しています。操作性や画面の見やすさには個人差があるため、この記事では優劣をつけません。
セキュリティ
SBI証券はログイン通知と出金時の追加認証、楽天証券はログイン追加認証・通知メールと出金時の追加認証に対応しています。
※比較表と注記の条件は、2026年10月1日に各社の公式情報で確認しました。IPOの取扱社数と集計範囲は、2026年10月14日に追加確認しています。条件は変わることがあるため、申し込み前に最新情報をご覧ください。
同じ投資信託で保有ポイントを比べる
| 同じ投資信託 | SBI証券 | 楽天証券の投信残高ポイントプログラム |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 年0.0175% | 対象外 |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 年0.028% | 対象外 |
※SBI証券はVポイントを選ぶ場合の例です。付与条件・対象商品は変更される場合があります。
楽天証券で保有ポイントの対象になる「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」は年0.017%、「楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド」は年0.028%です。eMAXIS Slimとは別の商品なので、同じ投信の比較には混ぜません。
年0.0175%は、残高100万円が1年間一定なら、単純な年率換算で175ポイント相当です。実際の付与額は、月間平均保有額、日割り計算、月ごとの端数処理などで変わります。率だけでなく、実際に受け取れるポイント数も含めて比べます。
銀行連携を使わない場合は、前半の入金・引落方法で比較できます。
SBI証券の特徴
- 株も投信もiDeCoも扱う
国内株・米国株・投資信託に対応し、NISAも申し込めます。iDeCoは証券総合口座とは別に申し込みが必要です。 - 条件達成で国内株の手数料が無料
取引報告書などを電子交付で受け取る設定にすると、売買手数料がかかりません。 - 2行と連携できる
ドコモの銀行のSBIハイブリッド預金と、SBI新生銀行のSBIハイパー預金に対応しています。いずれも銀行残高をSBI証券の買付に使えます。両サービスは併用できません。ドコモの銀行では、代表口座からSBIハイブリッド預金への定額自動振替も設定できます。 - 投信を持っているだけでポイントが貯まる(投信マイレージ)
ほぼすべての投信が対象で、保有額に応じてポイントが付きます。付与率は商品によって異なり、低コスト投信では低く設定されているものがあります。
なお、住信SBIネット銀行は2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」へ名前が変わりました。SBIハイブリッド預金などのサービスは、SBI証券との連携を含め、これまでどおり利用できます。
(2026年10月1日確認)
楽天証券の特徴
- 楽天カードのクレカ積立
投信積立をカード払いにすると楽天ポイントが貯まります。楽天ペイ残高(旧・楽天キャッシュ)での積立にも対応しています。カードの年会費や普段の支払いでの還元条件は、「クレカはどれを選ぶ?」の記事で比較しています。 - 楽天ポイントで投資できる
楽天ポイントを投資信託の購入に使えます。ただし、期間限定ポイント(SPUで獲得した分を含む)や、他ポイントから交換した楽天ポイントなどは対象外です。 - 楽天銀行との連携(マネーブリッジ)
楽天銀行と証券口座をつなぐと、普通預金の金利が優遇され、口座間の入出金も自動化できます。買付時には、対象注文で足りない金額を楽天銀行から自動入金し、楽天銀行に残す金額も設定できます。投信積立で使う場合は、引落方法を「証券口座」に設定します。 - iGrowで資産を確認できる
投信の購入や積立設定に加え、NISA・iDeCo、楽天証券の資産、楽天銀行の普通預金をまとめて確認できます。 - 日経新聞の記事が読める
楽天証券の口座があれば日経テレコンを無料で利用でき、情報収集にも使えます。
(2026年10月1日確認)
ポイント投資はSBI証券でも利用でき、投資信託の購入にVポイント・Pontaポイントを使えます。ポイント投資を選ぶときは、普段ためているポイントと、投資に使えるポイントの種類を比べます。
ポイント投資・自動入出金(2026年10月14日確認)。
投資に回す金額の決め方を、「投資をしないほうがいい人」の記事で説明しています。
出典
- 三井住友カード「クレカ積立」
- 三井住友カード「年間利用額の集計対象」
- 楽天証券「クレカ積立のポイント還元率」
- SBI証券「投信マイレージ付与率一覧」
- 楽天証券「投信残高ポイントプログラム」
- SBI証券「業務運営の実施状況」
- 楽天証券「投資信託2,600本超」
- SBI証券「銀行連携」
- 楽天証券「かぶミニの手数料」
- 楽天証券「かぶミニの取引ルール」
- SBI証券「投信つみたてアプリ」
- 楽天証券「iGrow」
- SBI証券「iDeCoの申し込み」
- SBI証券「SBIハイブリッド預金への振替」
- SBI証券「スィープ専用銀行口座」
- 楽天銀行「普通預金(マネーブリッジ利用者)」
- 楽天証券「ポイント投資(投資信託)」
- SBI証券「ポイント投資」
- 楽天証券「自動入出金」
- 楽天証券:米国株式のNISA売買手数料・為替費用
- SBI証券:2025年のIPO取扱実績(指定年を2025年に切り替えて確認)
- 楽天証券:2025年のIPO取扱実績
証券口座は複数持てる|管理・税金・NISAの注意点
SBI証券と楽天証券など、複数の証券会社に口座を開設できます。複数口座を持つだけで、確定申告が必要になるわけではありません。
源泉徴収ありの特定口座は、口座ごとに申告不要を選べます。ただし、ある口座の損失を別の口座の利益から差し引く「損益通算」をしたい場合は、確定申告が必要です。
このサイトでは、管理する口座を増やしたくない人に向けて、1社から始める方法を「銀行とクレカは1つずつでいい」で紹介しています。すでに2社に口座がある場合は、片方を解約せず、今後の積立先を1社に決める方法もあります。
証券口座は複数持てますが、同じ年にNISAで新たに買い付けられる金融機関は1社です。金融機関を変更する場合は、変更したい年の前年10月1日からその年の9月30日までに手続きします。その年に変更前の金融機関ですでに買い付けている場合、その年分は変更できません。
元税務担当が見てきた、証券口座と税金の注意点
税務窓口では、給与と基本的な控除の申告書を一緒に作成することが主な対応でした。株式の譲渡など複雑な申告は税務署へ案内するのが原則でしたが、証券口座や投資の税金について相談を受けることもありました。NISAについて聞かれた記憶はありません。
確定申告の手間を減らしたいなら「特定口座(源泉徴収あり)」
口座開設のとき、「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」「一般口座」から選びます。源泉徴収ありにすると、利益が出ても証券会社が税金の計算と納付まで済ませてくれるので、原則として確定申告は不要です。
NISAの国内上場株式などの配当・分配金の受取方法
NISAで国内上場株式、ETF、REITの配当・分配金を非課税で受け取るには、証券会社の口座で受け取る「株式数比例配分方式」を選びます。ETFは取引所で売買できる投資信託、REITは不動産に投資する投資信託です。
一方、NISAで保有する一般の公募株式投資信託の分配金は、配当金の受取方法にかかわらず非課税です。
課税口座でも、国内上場株式などの配当を源泉徴収ありの特定口座で受け入れ、口座内の損失と自動で通算したい場合は、この受取方法を確認します。一般の公募株式投資信託の分配金は、株式数比例配分方式を選んでいなくても証券口座へ入金されます。
NISAの損は、ほかの利益と相殺できない
NISAは利益が非課税になる一方、損失は税務上発生しなかったものとして扱われます。NISAの損失は、課税口座の利益との相殺も、翌年以降への繰り越しもできません。
課税口座で売却損が出た年は、確定申告で税金が戻ることがある
課税口座の上場株式等を売って損が出たときは、その損を、申告分離課税を選んだ上場株式等の配当から差し引くことで、配当から徴収された税金が戻ることがあります。申告分離課税は、給与などの所得と分けて税金を計算し、確定申告する方法です。
特定口座(源泉徴収あり)で配当等を受け入れ、国内上場株式などの配当を株式数比例配分方式で受け取っていれば、証券会社が同じ口座内で損益通算します。
確定申告が必要になるのは、相殺しきれない損を最長3年間繰り越すときや、複数の口座をまたいで相殺したいときです。損失を翌年以後へ繰り越すには、損が出た年から続けて確定申告する必要があります。
申告の影響は、国保・税法上の扶養・健康保険の扶養を分けて確認する
特定口座(源泉徴収あり)の利益は、確定申告をしなければ合計所得金額に含まれません。一方、損益通算や還付を受けるために申告すると、国民健康保険料や税法上の扶養判定に影響することがあります。
税法上の扶養などを判断するときの「合計所得金額」は、その年の損益通算をした後の金額です。ただし、前年以前の上場株式等の売却損を持ち越して差し引く「繰越控除」を適用する前の金額を使います。その年の損益通算と、前年以前の損失の繰越控除は分けて考えます。
国民健康保険料は、自治体の計算方法を確認します。確定申告によって保険料の算定に使う所得が変わり、税金の還付額より保険料の増額分が大きくなることもあります。
税務窓口で働いていたころ、配当控除だけを受けるつもりで確定申告をしたあと、国民健康保険料が上がって相談に来た人がいました。その人は、税金の還付額よりも、保険料の増額分のほうが大きくなっていました。
会社員などが加入する健康保険の「被扶養者認定」は、家族を扶養の対象として認めるかどうかの判断です。健康保険の扶養は税法上の扶養とは別の制度なので、加入先の健康保険組合などに確認します。
税金の還付額、国民健康保険料への影響、扶養の条件を分けて確認し、迷うときは税務署、自治体、健康保険の加入先、税理士などへ相談してください。市役所と税務署のどちらに行けばいいかを、窓口での経験をもとに「市役所と税務署どっち?」の記事で説明しています。
よくある質問
NISAはクレジットカードなしでも始められますか?
はい。SBI証券も楽天証券も、銀行口座に用意した資金で現金の投信積立ができます。買いたい投信がNISAの対象か確認し、積立設定ではNISAの預り・口座区分を選びます。
SBI証券や楽天証券を使うために、銀行口座を新しく作る必要はありますか?
特定の銀行口座を新しく作ることは必須ではありません。今の本人名義の銀行から使える入金・引落方法を確認します。手数料無料のネット入金と自動引落では、対象銀行と日程が異なります。
証券口座を複数持ってもいいですか?
はい、複数の証券会社に口座を開設できます。源泉徴収ありの特定口座を複数持つだけで、確定申告が必要になるわけではありません。別口座の利益と損失を通算したい場合は、確定申告が必要です。なお、同じ年にNISAで新たに買い付けられる金融機関は1社です。
NISA口座の金融機関は、あとから変更できますか?
変更できます。変更したい年の前年10月1日から、その年の9月30日までに手続きします。ただし、その年に変更前の金融機関のNISA口座ですでに買い付けている場合、その年分は変更できません。
銀行の窓口や対面の証券会社ではダメですか?
対面の金融機関でも投資を始められますが、商品や手数料の条件はネット証券と異なります。利用したいサポートとコストを併せて比較できます。
口座を作ったら、何を買えばいいですか?
初めて投資する場合は、NISAのつみたて投資枠で低コストの投資信託を積み立てる方法もあります。何をどう買うかを、「NISAを知る」と「投資信託の選び方」で順番に説明しています。
ネット証券は安全ですか?
金融庁・財務局に登録された証券会社であれば、ネット証券も対面の証券会社と同じルールで運営されています。証券会社には、預かった資産を会社の資産と分けて管理する「分別管理」が義務づけられています。
万一証券会社が破綻して預けた資産が返還されない場合は、投資者保護基金により一般に1,000万円まで補償されます。これは会社が預かった資産を返せなくなった場合の制度で、値動きによる損失は対象外です。
証券口座の開設や維持に費用はかかりますか?
SBI証券も楽天証券も、証券総合口座の開設費用・口座管理料は無料です。投信保有中の信託報酬や、取引・利用サービスにかかる費用は別に確認します。
まとめ|カードを増やさず、投信と入金方法から1社を選ぶ
NISAの投信積立に、クレジットカードは必須ではありません。SBI証券も楽天証券も、銀行口座に用意した資金で現金積立ができます。
カードを使わない人は、買いたい投信を扱っているか、今の銀行から無理なく入金・引落できるかで比べます。両社とも条件に合うなら、毎月の資金移動や使いたいアプリを比べ、管理しやすい1社を選べます。
手持ちカードで積み立てる場合、三井住友カード(NL)で条件を満たすならSBI証券、楽天カードなら楽天証券を利用できます。銀行とカードを同じグループへそろえ直す必要はありません。
これから総合口座を開く人は、選んだ1社の公式案内で必要書類とNISAの申込内容を確認できます。すでに総合口座や他社のNISAがある人は、新規開設ではなく、既存口座の利用状況や金融機関変更の手続きを先に確認します。
※掲載内容は執筆時点(2026年10月)の情報です。手数料・サービス内容・ポイント条件等は変更される場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取得や投資行動を勧誘するものではありません。投資には価格変動等のリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

