【PR】当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

投資信託の選び方|信託報酬(コスト)と目論見書で選ぶ

投資信託の選び方として、投資対象・費用・目論見書を確認する図

投資対象とリスクを決めてから、同じ条件で費用を比べる

信託報酬の低さだけを理由に投資対象を変えず、目論見書で運用方針と条件を確認する。

投資信託は、使う時期や投資先、値下がりのリスクを確かめてから、手数料を比べます。私は個別株の売買に負担を感じ、今は全世界株とS&P500のインデックスファンドの積立を中心にしています。この記事で費用を比べる条件や商品の説明書(目論見書)の見方を知り、自分に合う候補を絞れます。

この記事でわかること

  • 目的・使う時期・生活に影響しない投資額を決め、受け入れられる値下がりの範囲で投資先を選ぶ
  • インデックス型は対象指数や為替ヘッジの方針などをそろえ、信託報酬などの費用を比べる
  • 目論見書では、投資先・値下がりの要因・費用・換金条件を確認する
  • 投資先や値下がりの要因を説明できない商品は、少額でも購入を急がない

投資信託を選ぶ前に決めること

投資の目的、お金を使う時期、毎月投資に回せる金額、生活に影響せずに保有を続けられる値下がりの幅の4つを決めておきます。目的を決めないまま商品を探すと、ランキングや短期の成績を重視しすぎることがあります。

近いうちに使う予定のお金を投資すると、使う時期に値下がりしていても、資金を用意するために売却が必要になる場合があります。毎月の投資額は、損失が出ても生活費に手をつけずに済む範囲が目安です。

たとえば、保有商品のその時点の価値(評価額)が100万円から70万円になったと仮定し、その状態でも生活費や予定支出を確保できるかを考えます。予定の支出に充てるために、値下がりした状態で売却する必要があるなら、商品を選ぶ前に投資へ回す金額を見直します。この30%下落は考え方を示す仮定で、将来予測や最大損失の目安ではありません。

NISAは、対象商品の売却益などが日本では非課税になる制度です。NISAの口座で買うのか、利益に税金がかかる課税口座で買うのかも確認します。NISAには対象外の商品もあるため、利用する口座を決めると候補を絞れます。課税口座で買う場合は、利益に約20%(20.315%)の税金がかかります。

投資信託の投資対象と運用方法

投資信託は、多くの投資家から集めたお金をまとめて運用する商品です(ファンドとも呼びます)。値動きは中身によって変わります。

株式は会社の持ち主としての権利を表すもの、債券は国や企業などがお金を借りるために発行するものです。REIT(不動産投資信託)は、不動産に投資し、賃料収入や売却益などを分配する商品です。選ぶときは、その商品がどの資産(国内外の株式・債券・REITなど)に投資しているのか、インデックス型かアクティブ型かを見ます。

指数は、株価などの値動きをまとめて表す数値です。信託報酬は、保有中にファンドの資産から差し引かれる運用・管理の費用です。

比較する項目インデックス型アクティブ型
ねらい指数と同じ値動きをめざす運用会社が投資先を選び、指数を上回る成果などをめざす
信託報酬低い傾向高い傾向
確認すること対象指数と連動状況運用方針と実際の運用

商品を選ぶ前に、投資対象と運用方法を自分で説明できるか確認します。

投資対象ごとのリスクを確認する

投資信託は、投資した元のお金(元本)が保証されず、投資対象によって値動きの大きさも違います。

投資信託を持つ量は「口」という単位で数えます。基準価額は、一般に1万口あたりで示される投資信託の価格です。目論見書の「投資リスク」で、どの要因が基準価額に影響するかを確認します。

  • 株式が中心の商品なら、株価が上下する価格変動リスクと、円と外貨の交換比率の変化が影響する為替変動リスク(海外資産を含む場合)を確認します。
  • 債券を組み入れた商品なら、金利の変化で債券価格が動く金利変動リスクと、発行した国や企業などから元金や利息を予定どおり受け取れなくなる信用リスクを確認します。
  • 新興国や売買の少ない資産を含む商品なら、売りたいときに売れない、または不利な価格で売ることになる流動性リスクと、投資先の国の政治・経済情勢などが資産の価値に影響するカントリーリスクを確認します。

S&P500は、米国の代表的な約500社の株価の動きを示す指数です。全世界株式に投資する商品と、S&P500への連動をめざす商品のように、投資する地域が違う商品を比べるときは、どの地域にどの割合で投資するかを先に考えます。信託報酬の低さだけで投資対象を変えると、自分が想定していたリスクや値動きからずれる場合があります。

同じ条件の商品で費用を比べる

インデックスファンドは、対象指数、配当込み・配当除く、円換算の基準、為替ヘッジの方針をそろえて比べます。

配当込み・配当除くは、企業が株主に支払う配当を指数の計算に含めるかどうかの違いです。

円換算の基準は、外国の通貨で表された指数を円に直す際の、為替レートなどの条件です。

為替ヘッジは、円と外貨の交換比率が変わる影響を抑える仕組みで、費用がかかる場合があります。

条件が違う商品を、信託報酬の高低だけで評価することはできません。同じ残高・保有期間で比べると、料率が低いほど信託報酬の負担は小さくなります。

全世界株式に投資したい場合の比較例です。商品名・指数・数値はすべて架空で、実在商品の推奨ではありません。AとBは、配当の扱いや円換算など、指数の詳細条件も同じと仮定します。

商品投資対象・条件信託報酬・最初の判断
Aファンド全世界株式の指数X為替ヘッジなし税込年0.10%比較候補に残す
BファンドAと同じ指数X為替ヘッジなし税込年0.15%Aと比較する
Cファンド米国株式の指数Y為替ヘッジなし税込年0.08%全世界株式を選ぶ目的とは異なる

この例では、全世界株式への投資が目的なので、AとBを候補に残します。Cは信託報酬が最も低くても、投資する地域が目的と異なります。

AはBより信託報酬が低いものの、これだけで購入を決めず、その他の費用、運用状況、購入・換金条件も確認します。

たとえば残高が1年を通して100万円なら、信託報酬0.1%は年1,000円、1%は年1万円です。運用成績にかかわらず、信託報酬は保有中に差し引かれます。

純資産総額は、ファンド全体の資産額から未払い費用などを差し引いた金額です。総経費率は、一定期間にかかった信託報酬や、その他の管理費用などの合計を、その期間の平均純資産総額で割り、年率で示したものです。

総経費率には信託報酬も含まれるため、両方を足して費用を計算するわけではありません。目論見書で現在の信託報酬を確認し、総経費率は記載された対象期間の費用実績として見ます。

交付運用報告書が作成されているファンドでは、交付目論見書の参考情報にも総経費率が掲載されます。商品間で比べるときは、対象期間も確認します。

ただし、購入時手数料、売買委託手数料、有価証券取引税など、総経費率に含まれない費用もあります。交付運用報告書の「1万口当たりの費用明細」では、その計算期間の1万口当たりの費用額と内訳を確認できます。

私は、信託報酬が年0.1%前後なら低コストと見ています。公的な基準ではなく、私の目安です。この数字だけを基準に、投資対象や為替ヘッジの条件を変えているわけではありません。

購入時手数料や、解約時などに差し引かれてファンドの資産に残される信託財産留保額など、費用の種類も購入前に確認します。

出典

目論見書など3つの資料を使い分ける

買う前には、投資信託の説明書である交付目論見書を見ます。この資料は、ファンドの目的・特色、投資のリスク、運用実績、手続・手数料等の4項目で構成されています。

運用会社や販売会社の商品ページから交付目論見書を開き、最初に「ファンドの目的・特色」を読みます。そのあとに「投資のリスク」と「手続・手数料等」を見ると、投資先、値動きの要因、費用、換金条件を一つの資料で確認できます。

確認したいこと主に見る資料・欄
投資対象・運用方針交付目論見書「ファンドの目的・特色」
対象指数、配当込み・配当除く、円換算の基準インデックス型の場合交付目論見書「ファンドの目的・特色」と対象指数の注記
為替ヘッジの方針交付目論見書の属性区分と運用方針
値動きに影響する要因交付目論見書「投資リスク」
分配方針・分配実績交付目論見書の分配方針の記載と「運用実績」の分配金の推移
信託報酬・換金条件交付目論見書「手続・手数料等」
直近の投資先とその割合(組入状況)・純資産総額・運用実績最新の月次レポート
実際にかかった費用・対象期間交付目論見書の参考情報と、交付運用報告書「1万口当たりの費用明細」「(参考情報)総経費率」
運用経過・運用成果の比較基準(ベンチマーク)との差交付運用報告書ベンチマークが設定されている場合

分配金を定期的に受け取りたいのか、当面は受け取らず運用を続けたいのかを考え、商品の分配方針と照らし合わせます。過去の分配実績は、将来の支払いや金額を保証するものではありません。

月次レポートは法令で様式が統一された資料ではないため、掲載内容は商品によって異なります。交付運用報告書では、その期の運用経過や1万口当たりの費用明細を確認できます。

純資産総額は、ファンドの規模を見る目安です。私は、純資産総額が数十億円以上あり、最近も増えている商品を候補に残しています。ただし、これは私が候補を絞るための目安であり、一定額以上なら繰上償還されないという共通の基準ではありません。

純資産総額は相場の上昇でも増えるため、基準価額の動きや資金流入の情報も合わせて見ます。

繰上償還は、予定より早く運用が終わることです。条件はファンドごとに異なるため、交付目論見書や、運用・取引のルールを定めた信託約款で確認します。

繰上償還そのものが元本の消失を意味するわけではありません。運用が終わる日の価格と、持っている口数に応じてお金が支払われますが、購入額を下回ることはあります。

売るときの条件も買う前に見ます。多くの投資信託では、換金の申込日から4営業日目以降に代金が支払われます。商品によっては、一定期間は解約できない「クローズド期間」が設けられていることもあります。

外国の資産に投資する商品は、交付目論見書の属性区分と運用方針で為替ヘッジの有無を確認します。「あり」の場合も、すべてをヘッジするのか、一部なのか、状況に応じて行うのかを確かめます。表示や方針が分からない場合は、販売会社か運用会社に問い合わせます。

出典

NISAで選ぶときの注意点

NISAで投資信託を選ぶ場合も、確認する項目は同じです。つみたて投資枠は一定の要件を満たした投資信託などが対象で、成長投資枠は、証券取引所で売買される株式(上場株式)や投資信託(ETF)も対象です。ただし、どちらにも対象外の商品があります。枠ごとの違いは「NISAを知る」に書いています。

つみたて投資枠は金融庁の対象商品一覧、成長投資枠の国内籍投資信託は資産運用業協会の届出商品一覧で確認できます。購入前に最新の一覧と証券会社での取扱いを確認します。

出典

投資信託を選ぶ順番と最終チェック

  1. 目的と使うお金を決める目的、使う時期、毎月の金額、生活に影響せず受け入れられる値下がりを考えます。
  2. 投資対象とリスクを決める株式・債券・REITなど、何に投資するかと、値動きに影響する要因を確認します。
  3. 比較条件をそろえるインデックス型は、対象指数、配当込み・配当除く、円換算の基準、為替ヘッジの方針が同じ商品を並べます。アクティブ型は、投資対象と運用方針、実際の運用を確認します。
  4. 費用と運用状況を比べる信託報酬、総経費率とその対象期間、純資産総額の推移、分配方針を比べます。
  5. 購入・換金条件を確かめるNISAの対象か、繰上償還や換金にどのような条件があるかを交付目論見書で確認します。

候補が決まったら、買う前に次の4つを見ます。

  • 生活費とは別の資金で買える
  • 元本割れしても家賃や請求額を払える
  • 投資対象と値下がりの要因を説明できる
  • 費用と換金条件が分かっている

投資対象や値下がりの要因が分からない場合は、購入前に交付目論見書の「ファンドの目的・特色」と「投資のリスク」を読み直します。

目的とリスクに合うと判断できたあとなら、少額の自動積立も始め方の一つです。少額で始める場合でも、商品の中身を確認する点は変わりません。

以前は米国の高配当株を含む個別株を頻繁に売買し、相場を調べる時間と精神的な負担が増えました。現在も個別株を保有していますが、以前のような頻繁な売買はしていません。全世界株とS&P500のインデックスファンドを積み立てるようになってからは、値動きを確認する時間と回数が減りました。

証券会社を1社にまとめると、管理はしやすくなります。銀行やカードとの連携は、ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)や三井住友カード(NL)なら、楽天銀行や楽天カードならで利用できます。私はSBI証券を使っています。比べた結果は「SBI証券と楽天証券どっち?」にまとめました。

よくある質問

投資信託は何本持てばいいですか?

本数に決まりはありません。私は全世界株とS&P500のインデックスファンドを半分ずつ、約5年保有しています。

全世界株にも米国株が含まれるため、2本を半分ずつ持っても、米国と米国以外が半分ずつになるわけではありません。2本とも株式が投資対象なので、債券やREITは資産配分に入りません。本数だけでなく、投資する地域と資産の種類を確認します。

全世界株式とS&P500はどちらがいいですか?

全世界株式は商品によって対象地域が異なるため、目論見書で日本を含むかを確認します。

S&P500は、米国の代表的な約500社の株価の動きを示す指数です。この指数への連動をめざす商品は、主に米国の大型株に投資します。

世界へ広く分散するか、米国の比重を高めるかで選択が変わります。米国株を含む全世界株式とS&P500を両方持つと投資先が重複し、米国の比重が高くなります。

ランキング上位の商品を買えば安心ですか?

ランキングは、一時的な人気や直近の成績を反映している場合があります。まず投資対象とリスクが目的に合うかを確認し、同じ条件の商品で信託報酬、総経費率とその対象期間、純資産総額、分配方針、繰上償還条件を比べます。

自動積立には、どんなメリットと注意点がありますか?

積立の自動買付では、設定した金額をその時々の価格で定期的に買うため、買うタイミングを毎回決める必要がありません。ただし値下がりが続けば、積立でも元本割れします。

基準価額が高い投資信託は、割高ですか?

いいえ。基準価額が高い・安いというだけでは、割高・割安は判断できません。

基準価額には、運用開始後の運用成績が反映されています。分配金を出すと、その金額分だけ基準価額が下がります。

投資額と値動きの割合が同じなら損益額は変わらず、基準価額によって買える口数だけが異なります。商品を比べるときは、基準価額の高低ではなく、投資対象や費用などを確認します。

分配金が出る商品のほうが得ですか?

分配金が出ても、その分だけ資産が増えるわけではありません。分配金はファンドが運用する資産から支払われるため、その分だけ純資産が減ります。購入時期や基準価額によっては、分配金の一部または全部が、投資した元のお金の払い戻しに当たる元本払戻金(特別分配金)になることもあります。長期の資産形成が目的なら、分配方針、再投資の条件、分配金の種類と税金の扱いを確認します。

まとめ

投資信託は、目的と使う時期、投資対象とリスクを先に決めます。インデックス型では、同じ指数・為替ヘッジ方針の商品で費用を比べます。純資産総額の目安と繰上償還条件は別に確認します。投資対象や値下がりの要因を説明できない場合は、少額でも購入を急ぎません。

候補が決まったら、運用会社や販売会社の商品ページで交付目論見書を開き、「ファンドの目的・特色」「投資のリスク」「手続・手数料等」を確認します。

証券口座をこれから開く場合は、候補の商品を扱っているか、NISAで買うなら希望する枠で購入できるかを確認してから証券会社を比べます。

※掲載内容は執筆時点(2026年10月)の情報です。手数料・対象商品・制度等は変更される場合があります。投資には元本割れのリスクがあり、本記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。購入前に目論見書や公式サイトで最新情報をご確認ください。

出典

この記事を書いた人

たっくー

たっくー

元税務担当
確定申告受付1,000件以上
投資14年

元・自治体職員。税務の窓口で確定申告を1,000件以上受け付けてきました。今は会社員です。副業のネットショップでは、年間売上約814万円を経験しました。ブログも運営し、投資歴は14年です。こうした実体験をもとに、副業や税金、家計管理など、お金のことを書いています。

※個別の税務相談は、税理士や税目に応じた担当窓口へ。