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投資信託の選び方|初心者が買う前に見る中身・手数料・リスク

投資信託の選び方(中身・手数料・リスク)を解説するイラスト

どのように投資信託を選ぶのか

人気や利回りだけで選ばず、中身・手数料・リスクを見ます。

投資信託の一覧画面は、本数が多いうえに順位も表示され、手が止まりやすいものです。利回りの高さで決めると、手数料が重い商品や値動きが大きすぎる商品をつかみやすくなります。私は投資を14年続けてきて、いろいろ試した末に、いまは信託報酬0.1%前後のインデックス(全世界株とS&P500)に絞り、乗り換えずに続けています。

見る場所は、中身・手数料・リスクの3か所です。この順に見れば、ランキングに引っ張られず自分に合う一本を選べます。最後に目論見書で確かめて、長く持ち続けられる商品かどうかで決めます。

この記事でわかること

  • 投資信託は人気ランキングや過去の利回りでなく「中身」で選ぶ
  • 中身(投資対象・運用方法)→手数料→リスクの順に見て、目論見書で確かめる
  • 生活費と分けた余裕資金で、長く持てる商品かを基準にする

選ぶ前に決めること

商品を見る前に、まず自分の目的を決めます。目的がないまま見ると、ランキングや短期の成績に流されやすくなります。

決めるのは、何のために投資するのか、いつ頃使うお金なのか、毎月いくらまで出せるのかの3つです。近いうちに使う予定のあるお金だと、値下がりしたときに売らざるを得なくなります。毎月の金額も、値下がりしても生活に響かない範囲にしておきます。

NISAで買うのか、課税口座で買うのかも先に決めます。NISAには対象外の商品もあるので、ここが決まっていると見る商品を絞れます。

何に投資しているか・運用方法を見る

投資信託の値動きは中身によって変わります。選ぶときは、その商品がどの資産(国内外の株式・債券・REITなど)に投資しているのか、インデックス型かアクティブ型かを必ず見ておきます。

運用方法ねらい信託報酬中身のわかりやすさ
インデックス型指数と同じ値動きをめざす低い(年0.1%前後)わかりやすい
アクティブ型指数を上回る成績をめざす高め(年1〜2%程度)商品による

資産クラスや運用方法そのものの詳しい説明は「投資信託とは」にまとめました。ここでの判断基準は、中身が分からない商品は選ばないことです。

1本に絞るまでの流れ

投資先をいくつか決める
コストを比べる
1本に絞る

全世界株1本でも十分に分散できる

手数料を比べる

同じように見える商品でも、手数料は違います。長く持つほど、保有中ずっとかかる信託報酬の差が積み重なります。選ぶときは信託報酬を中心に比べ、低いものを選びます。インデックス型なら、信託報酬は年0.1%前後が目安です。

購入時手数料や信託財産留保額など、手数料の種類そのものは「投資信託とは」で扱っています。

リスクを知っておく

投資信託にはリスクがあります。そもそも元本が保証される投資信託商品はなく、投資対象によって値動きも違います。自分が買う商品が、何に影響されて値動きするのかは見ておきましょう。

  • 価格変動リスク
    株価などの値動きで基準価額が上下します。
  • 為替変動リスク
    海外資産は円高・円安の影響を受けます。
  • 信用リスク
    投資先の企業や国が、支払い不能になる可能性です。
  • 金利変動リスク
    金利の動きで、主に債券の価格が変わります。
  • 流動性リスク
    売りたいときに、売りにくくなる可能性です。
  • カントリーリスク
    投資先の国の政治・経済情勢による影響です。

目論見書で最終確認する

買う前には、投資信託の説明書である目論見書を見ます。ファンドの目的・特色、投資対象、投資リスク、運用実績、手続き・手数料、分配方針が並んでいて、ここまで見てきた中身・手数料・リスクを一つの資料で確かめられます。

純資産総額(規模が極端に小さいと繰上償還の可能性がある)や、分配金の方針(元本の取り崩しで払われる場合もある)といった見方は「投資信託とは」で説明しています。目安として、純資産総額が数十億円以上あり、増え続けているかを見ると絞りやすくなります。

証券会社の商品ページで見る3か所

NISA対象か
信託報酬
純資産総額

NISAで選ぶときの注意点

NISAで選ぶ場合も、見る場所は同じです。非課税だからといって、どの商品でもよいわけではありません。つみたて投資枠は一定の要件を満たした投資信託など、成長投資枠はより幅広い商品が対象ですが、対象外の商品もあります。詳しくは「NISAを知る」で解説しています。

注意

制度や対象商品は変わる場合があります。金融庁や証券会社の公式サイトで確認してください。

投資信託を選ぶ順番と最終チェック

迷ったときは、次の順番で進めます。

  1. 目的と使うお金を決める投資の目的、使う時期、毎月の金額を先に決めます。生活費とは分けた余裕資金の範囲で考えます。
  2. 中身を見る株式・債券・REIT・バランス型など何に投資しているか、インデックスかアクティブかを見ます。
  3. 手数料を比べる同じ指数に連動する商品なら、信託報酬の低いほうを選びます。
  4. リスクを知っておく何に影響されて値動きする商品かを見ます。
  5. 目論見書を読む特色・リスク・手数料・分配方針を確かめます。
  6. NISA対象かを見る最初に決めた口座で買えるかを確認します。

順番どおりに見終えたら、最後にもう一度、生活費と分けたお金で買えるか、元本割れしても生活が回るかを確かめます。中身や費用を理解できない商品は、購入を見送ります。長く持ち続けるつもりで買えるかどうかも、ここで見ておきます。

個別株を頻繁に売り買いしていた時期は、値動きが気になって調べる時間も増え、精神的にもしんどい面がありました。インデックスの積立にしてからは、値動きに時間を取られなくなりました。

「何を選べばいいか分からない」ときは、こうした低コストで分散されたインデックスファンドの積立を、少額から始めるのが基本です。値動きや元本割れはあるので、自分の目的とリスク許容度で判断してください。

よくある質問

投資信託は何本持てばいいですか?

1本でも十分です。全世界株式型なら1本で世界中に分散できます。本数を増やすより、低コストの商品を長く持つほうが続けやすいです。

全世界株式と米国株式はどちらがいいですか?

どちらも長期積立の定番で、地域の分散をどう考えるかで変わります。世界全体に任せたいなら全世界型、米国の成長に期待するなら米国型です。両方買うと中身がかなり重複する点は知っておきましょう。私自身は、重複を理解したうえで両方を持っています。

ランキング上位の商品を買えば安心ですか?

ランキングは一時的な人気や直近の成績を反映しがちです。長期の積立では、過去の成績より「低コスト・分散・運用規模」で選ぶほうが合理的です。

一括投資と積立はどちらがいいですか?

初心者には積立がおすすめです。買うタイミングが分散されるので高値づかみの不安が減り、何より自動化できるので続けやすくなります。

基準価額が高い投資信託は、割高ですか?

いいえ。株価と違って、基準価額が高い・安いことは割高・割安を意味しません。基準価額は、運用開始からの成績が積み重なったものです。同じ金額で買えば、受ける値動きの影響は変わりません(買える口数が変わるだけです)。比べたいのは基準価額ではなく、中身と信託報酬です。

まとめ

投資信託を選ぶときは、人気や利回りだけで判断しないようにしましょう。まずは中身・手数料・リスクを見て、長く持てる商品かどうかで考えます。少額から分散投資を始めやすい一方で、元本保証の商品はありません。生活費とは分けたお金で、家計に合う範囲から始めます。積立の金額は、あとからいつでも変えられます。

※掲載内容は執筆時点(2026年7月)の情報です。手数料・対象商品・制度等は変更される場合があります。投資には元本割れのリスクがあり、本記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。購入前に目論見書や公式サイトで最新情報をご確認ください。

参考:金融庁「NISA特設ウェブサイト」

この記事を書いた人

たっくー

たっくー

元税務担当
確定申告受付1,000件超
投資14年

元・自治体職員。税務の窓口で確定申告を1,000件超、受け付けてきました。今は会社員で、副業(ネットショップ・ブログ/一番売れた年で814万円)と投資14年の実体験があります。「受けてきた側」の視点で、副業とお金のリアルを書いています。

※個別の税務相談は税理士・税務署へ。