生命保険・火災保険・学資保険などを見直す
先に必要な保障を把握してから、安くする方法を考えます。
保険は一度入るとそのままになりやすく、内容を確認しないまま払い続けやすい固定費です。私自身、加入したままだった保険を見直して、月4万円だった保険料を2万円まで下げました。単純に安いプランへ替えたのではなく、家族構成や貯金、住宅ローンの有無から必要な保障を先に決めて、余っていた部分だけを外した結果です。逆に、条件によっては保障を足したほうがいい場合もあります。手順どおりに確認すれば、いまの契約のどこが余分で、どこを残すべきかは自分で判断できます。決めきれないときに利用できる相談先についても書きました。
この記事でわかること
- 保険料は「安くする」より「今の生活に合わせる」視点で見直す
- まず契約内容(保障・保障額・期間・目的)を自分で書き出す
- 判断しにくいときは、FPに相談できるマネードクターなどが候補になる
保険料を見直す前に見ること
ここでは特定の保険商品を比べるのではなく、自分の契約内容を確認するところまでにします。
私自身も、加入していた保険を並べて見直したら、保障が重なっている契約がありました。具体的には、重複していた死亡保障を外し、医療特約を減らしました。必要な保障を残した結果、保険料は月40,000円から20,000円になりました。まず全体を並べて見ることから始めます。
目安として、生命保険文化センターの調査では、年間払込保険料の平均は1人あたり17.1万円(2025年度・月にすると1万4,000円ほど)、2人以上の世帯では35.3万円(2024年度・月2万9,000円ほど)です。私の月4万円は、世帯平均を1万円以上超えていました。
確認する契約内容
- 毎月の保険料
- 保険の種類
- 保障内容・保障額
- 保険期間・払込期間
見直すときの視点
- 誰のための保険か
- いつまで必要な保障か
- 貯蓄や公的保障で補える部分はあるか
- 家族構成や住宅ローンとの関係
保険を見直しやすいタイミング
保険は、生活の節目で必要な保障が変わります。次のようなタイミングは見直しのきっかけになります。
- 結婚したとき
- 子どもが生まれたとき
- 住宅ローンを組んだとき
- 転職・収入が変わったとき
- 子どもが独立したとき
- 保険の更新時期が近いとき
- 家計簿アプリで保険料の負担が見えてきたとき
住宅ローンを組むと団体信用生命保険(団信)に入ることが多く、万一のときはローンが団信で完済されるため、その分の死亡保障は重なりやすくなります。
私は固定費の確認にマネーフォワードME(有料プラン)を使っています。保険料のような毎月同じ支払いは、並べると負担の大きさが見えます。
保険の見直し方
公的保障と貯金で備えられる分を保険から外し、足りない分だけ残す
見直すときの注意点
見直しの順番は、まず公的保障でどこまでカバーされるかを確認し、次に貯金で備えられる分を保険から外して、足りない分だけを保険で備えます。
保険の見直しは、安さだけで進めると保障が足りなくなることがあります。次の点に注意します。
生命保険料控除を当てにしない
市役所の税務窓口にいたころ、生命保険料控除を理由に保険を増やしているケースをよく見かけました。ただ、この控除には上限額があり、保険料をいくら払っても控除できる金額は途中で頭打ちになります。上限は所得税で合計12万円、住民税で合計7万円です。控除のために契約を増やしても、節税分より保険料の負担のほうが大きくなりがちなので、保険は控除目当てではなく保障の必要性で選びましょう。2026年分と2027年分の所得税に限り、23歳未満の扶養親族がいる人は、一般枠(新制度)の上限が4万円から6万円に上がる時限措置があります。ただし3枠合計の上限12万円と住民税側は変わりません。この措置があっても、控除目当てで保険を増やす理由にはなりません。
見直すときは、安さだけで判断せず、保障の空白期間を作らないようにします。健康状態によっては新しい保険に加入できない場合があり、見直しは家族にも影響します。
判断しにくいなら専門家に相談する
まずは自分で契約内容を確認し、それでも判断しにくい場合は、保険相談窓口や専門家に相談する方法もあります。必要な保障が足りているか、保険料が家計に合っているか、重複した保障はないか、今の生活に合っているか、といった点を相談できます。
マネードクターとは|FP無料相談でできること
マネードクターとは、ファイナンシャルプランナーに、保険や家計、将来のお金について相談できるサービスです。保険やお金の相談先の候補のひとつになります。
マネードクターの特徴は次のとおりです(公式サイトの情報・執筆時点)。
- 相談は何度でも無料。保険に加入しなかった場合も同じです。
- オンライン・訪問に全国対応。1回目はオンライン、2回目は自宅訪問というように選べます。
- 保険だけでなく家計全般を相談できる(教育費・住宅ローン・将来のお金など)。
- 生命保険・損害保険あわせて40社以上の商品から、家計に合わせて提案してもらえます。
取扱内容・対応エリア・最新の条件は、申し込み前に公式サイトでご確認ください。
見直しのタイミング
FP無料相談が向いている人・向いていない人
向いている人
- 保険料が家計に合っているか見たい人
- 今の保障内容を確認したい人
- 保険だけでなく、教育費や住宅ローンも含めて相談したい人
- 自分だけでは判断しにくいと感じている人
向いていない人
- すでに信頼できる相談先がある人
- 保険の加入や見直しを今は考えていない人
- 自分で契約内容を十分に管理できている人
申し込み前に公式情報を見る
申し込み前に、相談できる内容・相談方法(オンライン相談の可否)・対応エリア・相談までの流れ・利用条件を公式サイトで見ておきましょう。
自分だけで判断しにくいときは、マネードクターのようなFP相談を使ってみる手もあります。相談は何度でも無料で、加入の義務もありません。提案を聞いたうえで、持ち帰って考えられます。
よくある質問
保険は全部解約してもいいですか?
おすすめしません。貯金で備えられない大きなリスクに備えるのが保険の役割です。公的保障と貯金でカバーできる部分を削り、必要な保障は残します。
見直しのタイミングはいつがいいですか?
結婚・出産・住宅購入・転職など、家族構成や収入が変わったときです。変化がなくても、加入から数年たっていれば一度内容を確認する価値があります。
無料の保険相談は使ってもいいですか?
無料相談は、契約が成立すると保険会社から相談員側に手数料が入ることで成り立っています。その点を理解した上で使えば有効です。その場で契約せず、提案を持ち帰って自分で比較しましょう。
勧誘はしつこくないですか?
公式サイトでは、無理な勧誘はしない方針がうたわれています。ただ、相談員の報酬は契約があって初めて発生するので、保険の提案自体はあると考えておいてください。断りにくい人は、最初に「今日は決めずに持ち帰ります」と伝えておくと気が楽です。合わないと感じた場合は、契約を見送る選択もできます。
医療保険は必要ですか?
「医療保険はいらない」と言われるのは、会社員なら高額療養費制度や傷病手当金など公的保障が手厚いためです。たとえば傷病手当金は、給与のおよそ3分の2が通算1年6か月まで支給されます。貯金で備えられる場合も多く、家計の状況と貯金額に合わせて判断しましょう。
掛け捨てと貯蓄型はどちらがいいですか?
「必要な保障をできるだけ安く備える」なら掛け捨てがおすすめです。貯蓄型は保険と貯蓄が一体ですが、その分保険料が高く、貯蓄部分の利回りも高くありません。保障は掛け捨てで確保し、貯蓄や運用は分けて考えると家計が見やすくなります。
独身でも生命保険は必要ですか?
扶養する家族がいない独身の場合、万一のときに大きな死亡保障を残す必要性は高くありません。死亡保険は手厚くせず、働けなくなったときの生活費や医療費に備える範囲で十分なことが多いです。まずは健康保険や高額療養費制度など公的保障でどこまでカバーされるかを確認しましょう。
まとめ
保険料は家計への影響が大きい固定費です。ただし、保険は安ければよいものではありません。必要な保障があるか、今の生活に合っているかを確認します。まずは自分で契約内容を見て、それでも判断しにくい場合は、FPに相談できるマネードクターなどを使うのも選択肢です。目的は、無理に削ることではなく、今の生活に合わせて見直すことです。
保険料を家計簿アプリに並べると、負担を確認できます。
並べたうえで決めきれないときは、相談してから判断する方法もあります。
※掲載内容は執筆時点(2026年7月)の情報です。サービス内容・相談条件・対応エリア等は変更される場合があります。本記事は特定の保険商品を推奨するものではありません。ご利用前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

