まずはSNSで情報発信してみる
発信の練習台として、SNSはちょうどいい場所です。
副業を始めたくても、いきなりブログやネットショップを作るのはハードルが高めです。何を誰に向けて発信するか、どんなテーマなら続けられるかが決まらないまま始めると、途中でつまずきやすくなります。その練習になるのがSNSです。
この記事でわかること
- SNSをまずは「発信の練習・テーマ探しの場所」として使う
- 続けられるテーマを1つ、続けやすいSNSを1つ選んで小さく始める
- 収益化は数か月〜年単位の先の話。SNSごとに方法と条件が違う
テーマの選び方
専門家のように書けなくても、発信はできます。自分が勉強していること、人より少し詳しいこと、過去に悩んだことは、そのまま発信しやすいテーマになります。少し前の自分と同じところで困っている人に向けて書く、と考えると絞りやすくなります。
たとえば家計管理や節約、副業の記録やブログ運営、読書や仕事で学んだこと、投資の勉強記録などです。子育てとお金、地方暮らし、買ってよかったものといった生活寄りの話でも書けます。テーマは今の気持ちで決めておけば大丈夫で、やりながら変わっていくものです。
注意
投資や金融について発信する場合は、個別銘柄の推奨や利益を保証するような表現は避け、自分の学びや考えをまとめる形にします。
SNSを始める流れ
テーマとSNSを1つずつ決めて、投稿を続ける
どのSNSから始めるか
SNSにはそれぞれ特徴があります。今の自分が続けやすいものを1つ選びます。
短い文章で発信したい
X など。短文で始めやすく、反応も見やすい。
画像や図解が得意
Instagram など。図解やまとめ画像と相性がよい。
動画で伝えたい
TikTok・YouTube Shorts など。短い動画で発信できる。
長めの解説や記録
note・ブログなど。少し長い文章を書きやすい。
ヒント
迷うときは、まず1つに絞って始めます。全部を同時にやると、どれも続きません。とくにお金・節約・投資は、テキスト中心で拡散されやすいX(旧Twitter)から始めやすいジャンルです。匿名でも続けやすく、反応を見ながらテーマを育てられます。
X(旧Twitter)で始める場合、アカウント作成の流れは次のとおりです。私もこのブログの発信用にXのアカウントを作って運用しています。
- アプリを入れる(またはx.comを開く)スマホならアプリが手軽です。
- 「アカウント作成」から登録する名前(ニックネームで可)と、メールアドレスまたは電話番号を入力し、届いた認証コードを入れます。
- ユーザー名(@から始まるID)を決めるあとから変更できますが、発信テーマに寄せておくと覚えてもらいやすくなります。
- プロフィールを書く何を発信する人かを1〜2行で書きます。顔写真である必要はありません。
- 同じテーマの発信者をフォローする投稿の長さや全体の雰囲気がつかめます。
最初の投稿は何を書くか
最初の投稿は、うまく書けなくて当たり前です。自分のテーマに沿って、短く書くことから始めます。最初は、上手い文章を書こうと気負わず、続けやすい「型」を見つける練習だと考えると気がラクです。
書くのは、今日学んだこと、調べて分かったこと、失敗して分かったこと、これから試すことです。家計や副業で小さく改善したことも、そのまま投稿になります。半年前の自分が知りたかったことに、今の自分が答えるイメージです。
続けるためのルール
SNSは、始めるより続ける方が難しいです。毎日投稿にこだわる必要はありません。反応が少ない時期に備え、続ける期間を先に決めておくと、途中で迷いにくくなります。数字を見すぎず、疲れたら休む。そのくらいの前提で始めた方が長持ちします。
目的
最初の目的はバズることではありません。最初は、発信に慣れながら、自分のテーマや伝わる言葉を探します。
無理なく続けるには
SNSで注意したいこと
SNSは便利ですが、注意点もあります。とくにお金について発信するときは慎重に。
- 個人情報を書きすぎない
- 勤務先や家族が特定される情報を書かない
- 他人の画像や文章を無断で使わない
- 金融商品や投資の断定的な推奨をしない
- 誹謗中傷をしない
- 副業禁止規定がある場合は勤務先のルールを確認する
- 怪しい案件のDMに反応しない
投資・金融の発信
「必ず上がる」「これを買えば儲かる」「今買うべき」のような断定表現は避けます。
まず1か月やること
まずは1か月、発信に慣れることを目標にします。
- 発信テーマとSNSを1つずつ決める最初は広くても大丈夫。どちらも続けやすさで選びます。
- プロフィールを書く何について発信する人なのかを簡単に伝えます。
- 投稿ネタを10個出す書く前にネタを出しておくと、止まりにくくなります。
- 週3回のペースで投稿し、反応があった投稿をメモする数字だけでなく、どんなテーマに反応があったかを見ます。
その先へ:SNS別・収益化への道のり
発信に慣れてきたら、次に気になるのが収益化です。ただ、SNSの収益化は発信のずっと先の話で、見てくれる人が増えてから取り組む段階です。数か月から年単位の時間がかかると思っておいた方がいいです。
私自身、最初の副業ではレディースアパレルのネットショップをやっていて、集客はInstagramからでした。最初の年は反応がほとんどなく、投稿を重ねても伸びない時期が長く続きました。当時はいくつかのSNSを並行して使っていましたが、いまはこのブログの発信用にXへ絞っています。お金や節約のようなテキスト中心のテーマなら、Xのほうが向いていると感じます。使うSNSは1つに絞ったほうが続けやすかった、というのが3年やってみての実感です。
収益化までの流れは、SNSが違っても大きくは変わりません。ざっくり次の4段階で進みます。
- 発信を始める(1〜2か月)テーマを決めて、まず投稿に慣れる時期。数より「続ける」を優先します。
- 見てくれる人を増やす(2〜6か月)反応のあった投稿を振り返り、内容や見せ方を少しずつ改善します。
- 収益化に取りかかる(3か月〜)フォロワーが少なくても始めやすいアフィリエイトなどから、小さく試します。
- 収益源を広げる(1年〜)企業案件や、ブログ・ネットショップとの連携で収入の柱を増やします。
このうち、フォロワーが少ないうちから始めやすいのがアフィリエイトです。広告収益や企業案件は、ある程度フォロワーが増え、再生数が伸びてからになります。SNSごとに収益化の方法と条件が違うので、自分のジャンルに合うものを選びます。
収益化の方法アフィリエイト・企業案件・インプレッション収益
収益化の目安クリエイター収益はXプレミアム+直近3か月で500万インプレッション+認証されたフォロワー500人〜(収益の計算方法は変わることがあります)
向くジャンル文章での発信。お金・節約・投資など(匿名でもOK)
収益化の方法企業案件・アフィリエイト・自分の商品販売
収益化の目安企業案件は、明確な数値条件ではなく、フォロワー数と投稿の質で決まりやすい
向くジャンル写真・動画が映えるジャンル(暮らし・美容・食など)
収益化の方法広告収入・企業案件・メンバーシップ
収益化の目安広告収益は登録者1,000人+直近12か月の総再生4,000時間〜(ショートは別枠。メンバーシップなどは登録者500人から)
向くジャンル長期でじっくり育てるジャンル・専門的な解説
収益化の方法投げ銭・企業案件・アフィリエイト
収益化の目安Creator Rewardsはフォロワー1万人+1分超の動画+直近30日で10万再生〜
向くジャンル短い動画・トレンド・拡散を狙うジャンル
このほか、note(ノート)のように文章を有料記事として売れるサービスもあります。じっくり書くのが好きなら、ブログと合わせて考えると相性がいいです。くわしくは ブログを始めてみる も参考にしてください。
収益化で気をつけたいこと
各SNSには規約があり、違反すると収益の停止やアカウント凍結につながることがあります。収益化は必ず公式のルールに沿って進めましょう。また、会社員(1か所から給与を受けて年末調整を受けている人)の場合、副業の所得(売上から経費を引いた額)が年20万円を超えると所得税の確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は原則必要で、医療費控除などで確定申告をするときは20万円以下の副業所得も申告に含めます。くわしくは「副業の確定申告で損する人・危ない人」を参考にしてください。収益化の条件は変わることがあるので、最新の情報は各SNSの公式ページで確認してください。
よくある質問
どのSNSから始めるのがいいですか?
文章で発信するならX、写真や図解が得意ならInstagramなど、自分が続けられそうなものを1つに絞るのがおすすめです。複数同時に始めると挫折しやすくなります。
フォロワーが増えません。何を変えればいいですか?
「誰の、どんな悩みに役立つ発信か」を1つに絞り、プロフィールと投稿内容を一致させるのが先決です。フォロワーの数より、同じ悩みを持つ人に届いているかを見ます。
顔出しや実名は必要ですか?
必須ではありません。匿名・顔出しなしで成果を出している人はたくさんいます。発信の中身が信頼できれば大丈夫です。
収益化までどれくらいかかりますか?
個人差が大きいですが、数か月から年単位で考えるのが現実的です。最初は収益より「反応をもらえる投稿の型」を見つけることに集中しましょう。
批判的なコメントやリプライが来たら、どうすればいいですか?
まず、すぐに反応しないことです。内容の間違いを指摘されたのなら、確認して必要な部分を直します。人格への攻撃や嫌がらせは、言い返さずミュートやブロックで対応します。度を越した誹謗中傷は、スクリーンショットを保存したうえで、SNSの通報機能を使ってください。来た反応のすべてに応える義務はありません。
まとめ
SNSでの発信は、初心者にとって始めやすい副業です。収益になるのは先の話ですが、文章を書く練習、テーマ探し、読者の反応を見る練習になります。続けていくと、ブログやネットショップといった次の副業にもつながります。完璧を目指すより、1か月続けて、何が書きやすかったかを振り返ってみてください。書きやすかったものが、テーマの候補になります。
※掲載内容は執筆時点(2026年7月)の情報です。副業の可否は勤務先の規定をご確認ください。SNSでの金融・投資に関する発信は、断定的な表現を避けてください。
参考:国税庁「確定申告」

