引き落としを別のカードへ移してから解約する
支払った年会費は返金されないことが多いので、先に年会費が発生する日を確認する。
財布に使っていないカードが入ったままだったり、アプリにカード情報が残っていたりすることがあります。私はキャンペーンのポイント目当てでカードを増やし、多いときはゴールド2枚を含めて5枚持っていました。ゴールド2枚だけで年会費は1万5,000円でした。いまはメインと副業用の2枚だけにしています。サブスクなどの登録カードを変更する方法から、年会費やETC・家族カードの確認、解約方法、信用情報への影響まで説明します。
この記事でわかること
- 各サービスの登録カードを変更し、次回請求が新しいカードで決済されたことを確認してから解約する
- 解約前に未払い・年会費・ポイント・ETC/家族カードを確認する
- 分割払いが残っているときや特典を受け取っていないときは、すぐに解約しない
- 解約方法は電話・Web・店舗・郵送の4つ。解約後は物理カードを処分する
まずサブスクなど各サービスの登録カードを変更する
カードを解約しても、そのカードで払っていたサービスの契約は続きます。解約する前に、各サービスに登録しているカードをメインカードへ変更してください。とくにスマホ代・ネット回線・保険料・サブスク・ネット通販などは、登録カードの変更を見落としやすい支払いです。家計簿アプリでカードの明細をまとめて見れば、どのカードで何を払っているか洗い出せます。どれを残すかは「クレジットカードの選び方」に書きました。
年に1回の支払いは、12か月分の明細をさかのぼって探します
毎月の支払いなら、翌月の請求を新しいカードで決済できたか確認できます。ただ、サーバー代やドメイン代、年払いの保険や会員費は次の請求が1年後まで来ません。12か月分の明細をさかのぼり、年払いの項目がないか確かめます。
解約前に確認すること
各サービスの登録カードを変更したら、解約前に次の点も確認しておいてください。
- 残っている未払いの請求
- 年会費の発生時期
- ポイントや特典の残り(解約後もポイントや特典を使えるかは、カードによって違います。楽天カードの解約ページには、カードの解約は楽天会員の退会とは異なるため、貯まった楽天ポイントはそのまま使えると書かれています。カード独自のポイントは解約と同時に使えなくなることがあるので、自分のカードの公式ページで確かめてから手続きします)
- スマホ決済への登録(Apple Pay・Google Payや、iD・QUICPay、交通系ICのチャージ元など)
- カードに付いた電子マネーの残高(楽天Edyは、カードを処分すると残高が戻りません。解約の前に使い切ります)
- 解約後に見られなくなる利用明細(副業の経費に使ったカードは、明細を保存してから解約します)
- ETCカード・家族カードの有無(本会員のカードを解約すると、これらも同時に解約されます。プライオリティパスなど、そのカードに付帯する特典も使えなくなります)
- 返品した分の返金が残っていないか(返品に伴う決済の取り消しは、カード会社では受け付けていないので、お店に依頼します。楽天カードの案内では、キャンセルの情報が届いて明細で確認できるようになるまで、通常2〜3週間かかります。返金は翌月以降の支払いに充てられ、支払いがなければ登録した口座に振り込まれます)
私は昔、ステータスに惹かれてゴールドカードを持っていました。ポイント目当てで初年度だけ年会費無料のカードも作り、多いときはゴールド2枚を含めて5枚ありました。ゴールドの年会費は1万円と5,000円で、この2枚だけで年1万5,000円です。使わないまま残したせいで、翌年から年会費を払ったカードもありました。結局、年会費のあるカードを複数持つと負担が増え、カードが多いほど「どれで払ったか」を確認する手間も増えました。
とくに大事な3点
年会費は請求月ではなく、発生日と解約期限で判断する
すぐに解約しないほうがいいケース
次のような場合は、準備ができてから手続きしてください。
- 登録カードの変更がまだ終わっていない
- 次回請求が新しいカードで通るか確認できていない
- ETCカードをまだ移せていない
- 家族カードを家族が使っている
- 分割払い、リボ払い、ボーナス払いが残っている
- 入会特典やキャンペーンの特典を、まだ受け取っていない
注意
解約が完了すると、その解約を取り消して元に戻すことはできません。迷う場合は、新しいカードで次回分を支払えたことを確認してから解約してください。
年会費が発生する日が近いときは、解約を先延ばしにすると次年度分がかかります。次回の年会費がかからない期限はカード会社で違います。JCBの案内では有効期限月の月末まで、クレディセゾンの案内では入会月の月末までです。各サービスに登録したカードの変更が終わっているなら、次回請求を待たずに解約します。
ただし、紛失・盗難や身に覚えのない請求があるときは、解約ではなく、すぐカード会社へ連絡して利用停止と再発行の手続きをします。
主な解約方法
クレジットカードの解約方法は、カード会社やカードの種類によって違います。主な方法は次の4つです。
| 解約方法 | 特徴と向いている人 |
|---|---|
| 電話 | 多くのカードで使えます。その場で終わることが多く、確実に早く解約したい人に向きます |
| Web・アプリ | カードによります。Webやアプリだけで手続きできる場合があり、電話をかけたくない人に向きます |
| 店舗・窓口 | 一部のカードだけです。その場で終わることが多く、近くに窓口がある人に向きます |
| 郵送 | カードによります。書類の往復で日数がかかるので、電話・来店を避けたい人に向きます |
三菱UFJニコスは専用サイトと自動音声の電話、クレディセゾンはNetアンサー・アプリ・電話、エポスカードは電話と店頭を案内しています。
手続きの前に用意するもの
- 解約するカードの現物とカード番号
- 登録している電話番号と、生年月日などの本人確認に使う情報
- 受付番号を控えるメモ(Webならスクリーンショット)
解約の電話でつまずくこと
手続き自体はその場で終わっても、電話がつながるまでに時間がかかることがあります。
- 電話がつながりにくい
- 自動音声の選択肢が多い
- 受付時間が限られている
- オペレーターから解約理由を聞かれる
- Webで解約できず、電話や郵送が必要になる
- 「本当に解約しますか」と何度か確認される
- 別のカードに切り替えないかと勧められる
私が解約の電話をしたときも、オペレーターがポイントの残りを教えてくれました。そのときは、残っていたポイントを使い切ってから改めて解約を申し込みました。
クレカ解約の流れ
解約後に確認すること
解約手続きが終わったら、最後に次の点を確認します。
- 解約が済んでいるか(完了の通知が届かないカード会社もあるので、会員ページか電話で確認します。受付番号や完了の画面は控えておきます)
- 未払いの請求が残っていないか
- 新しいカードで支払いができているか
- ETCカードや家族カードが使えなくなっても問題ないか
- 引き落とし口座を残してあるか(分割・リボの残りや、解約後に届く請求、返品の返金があるうちは口座を閉じません)
- スマホ決済に登録したカードを削除したか(Apple Pay・Google Payなど)
- 物理カードは番号が読めない状態にしてから処分したか
よくある質問
解約する前に確認することはありますか?
サブスクや公共料金の引き落とし先の変更、ポイントの失効、次年度の年会費の発生日の3点を、手続きの前に確認してください。
解約すると信用情報に傷がつきませんか?
解約だけで信用情報に傷がつくわけではありません。ただし支払いを延滞したまま解約するのは避けてください。なお、カードの発行後すぐの解約を繰り返すと、次のカードの審査に影響することがあります。発行から何年以内の解約が審査に影響するかは各カード会社が判断しており、その基準は公開されていません。一方、信用情報が残る期間は決まっています。CICの保有期間は、申込情報では照会日から6か月間、契約内容や支払状況では契約期間中と契約終了後5年以内です。
年会費の請求が近い場合はどうすればいいですか?
年会費は、支払ったあとに返金されないことが多いです。発生する日と、解約が間に合う期限はカード会社によって違います。たとえば楽天カードは契約した月に年会費が発生し、その2か月後に請求されます。発生したあとなので、請求月の前月に解約しても支払いは必要です。自分のカードの年会費の発生日と解約期限は、公式ページで確かめてください。
解約後のカードはどう処分すればいいですか?
ICチップと磁気ストライプ部分を切り、カード番号を読み取れない状態にして、破片を数回に分けて捨てます。
解約すると、付帯保険や特典はどうなりますか?
付帯保険や特典は、カードの解約と同時に使えなくなります。海外旅行保険、ショッピング保険、空港ラウンジの優待は、カードの契約とセットです。年会費を払ってでもカードを残す価値があるかは、その保険や優待を実際に使っているかで判断してください。
本人以外でも解約できますか?
解約は名義人本人からの申し出が基本です。エポスカードの案内も、カード名義の本人が電話するように書いています。名義人が亡くなったときは扱いが変わり、カード会社の窓口へ連絡します。JCBは、退会手続き、支払い方法の変更、利用残高の支払いという順で案内し、戸籍謄本や住民票などの写しを求めることがあります。
分割払いやリボ払いの残りは、解約するとどうなりますか?
分割払いやリボ払いの残額は、解約しても支払う必要があります。解約後も、残った分の支払いは元の予定どおり続くのが一般的です。カード会社によっては、一括で払うよう求められることもあります。支払いが残っている場合は、解約前にカード会社へ支払い方法を確認してください。
まとめ
カードを減らすと、確認する利用明細も、覚えておく引き落とし日も少なくなります。各サービスの登録カードをメインカードへ変更し、次回分を支払えたことを確認してから、使っていないカードを解約します。
※掲載内容は執筆時点(2026年9月)の情報です。解約方法・必要書類・年会費等はカード会社や時期により異なります。お手続き前に必ず各カード会社の公式情報をご確認ください。
参考:J-FLEC(金融経済教育推進機構)/三菱UFJニコス「退会(解約)のお手続き」/クレディセゾン「クレジットカードの解約方法」/楽天カード「楽天カードの解約」/楽天カード「お支払いのキャンセル処理について」/CIC「信用情報早わかり!」/エポスカード「エポスカードを退会したい。」/JCB「JCBカードの本会員が亡くなった場合、どのような対応が必要ですか?」/JCB「いつまでに退会すれば次回の年会費がかかりませんか?」/クレディセゾン「いつまでに解約すれば次回の年会費/カードサービス手数料がかかりませんか。」

