クレジットカードは、何を基準に選ぶ?
基準は年会費・ポイント・銀行や証券との相性・使い勝手の4つです。
クレジットカードは種類が多く、どれがいいか決められず、後回しにしがちです。年会費無料の1枚に絞ると、利用明細も引き落とし日も、そのカードの分だけ確認すれば済みます。選ぶ基準は4つです。楽天カードと三井住友カード(NL)は、向いている人が違います。私自身、普段の支払いは三井住友カード(NL)にまとめ、副業分だけ楽天カードに分けています。
この記事でわかること
- クレジットカードは1枚に絞るのが基本
支払いがまとまると家計の把握がラクになる - 選ぶ基準は4つ
年会費/ポイントの利便性/銀行・証券との相性/日常での使い勝手 - 選び方の軸
楽天のサービスをよく使うなら楽天カード
SBI証券で積立をするなら三井住友カード(NL)
くわしくは本文で向き不向きを比べます
なぜクレジットカードを「1枚に絞る」のか
カードを増やすほど、キャンペーンやポイントでお得に見えますが、家計管理ではむしろ逆効果になりがちです。1枚に絞ると、お金は管理しやすくなります。
私も以前は何枚か持っていましたが、使う頻度のわりに年会費と手間がかかるので減らしました。今はメインと副業用の2枚だけです。増えたカードを減らす手順はクレジットカードの解約方法で書いています。
- 支出がひとつにまとまる
支払いを1枚にまとめると、明細だけで支出を追いやすくなり、家計簿アプリとの連携も簡単になります。 - ポイントが分散しない
複数のカードでバラバラに貯めると、どれも中途半端になりがちです。1枚に集めると、ポイントが分散せず、まとまった額まで貯まりやすくなります。 - 管理の手間が減る
引き落とし日の管理や、紛失・不正利用のチェックといった手間は、カードの枚数が減ればその分だけ減ります。
私は例外としてカードを2枚使い、貯めるポイントも2種類にしています。普段の支払いでは三井住友カード(NL)のVポイントを、副業の支払いでは楽天カードの楽天ポイントを貯めています。家計と副業の口座を分けるため2枚にしていますが、それぞれポイントの集約先はひとつなので、思ったほど管理は複雑になっていません。
銀行口座と同じで、クレジットカードも管理する枚数を少なくするのが基本です。詳しい考え方は銀行とクレカは1つずつでいい理由で解説しています。
カードを選ぶ基準は4つ
何で比べるかを先に決めておくと、ランキングや口コミを追いかけずにすみます。
- 年会費がかからない年会費無料が大前提です。持っているだけでお金が減るカードは候補から外します。
- ポイントが貯まりやすく、使いやすい還元率の数字だけでなく、「自分の生活で自然に貯まるか」「貯めたポイントを簡単に使えるか」まで含めて見ます。
- 銀行口座・証券口座との相性引き落とし口座やクレカ積立など、いま使っている、またはこれから使うサービスと連携できるかどうかで選びます。
- 日常での使い勝手タッチ決済への対応や、アプリで明細をすぐ確認できるかなど、毎日の使いやすさも確かめます。
それぞれの向き・不向き
楽天カードと三井住友カード(NL)を9項目で比較
| 比較ポイント | 楽天カード | 三井住友カード(NL) |
|---|---|---|
| 年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
| 基本の還元率 | 1.0%100円で1ポイント・楽天ポイント | 0.5%200円で1ポイント・Vポイント |
| 対象店のタッチ決済 | 上乗せなし楽天市場では楽天カード払いなどで上乗せ | 最大7%対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済またはモバイルオーダー |
| クレカ積立 | 楽天証券/月10万円+楽天キャッシュ5万円一般カードは0.5%〜 | SBI証券/月10万円一般カードは0.5%(初年度は無条件、2年目以降は年10万円以上の利用が条件) |
| 国際ブランド | Visa・Mastercard・JCB・Amex | Visa・Mastercard |
| カードの受け取り | 郵送(数日) | 最短10秒で番号発行アプリですぐ使える ※即時発行できない場合があります |
| セキュリティ | ナンバーレスを選べる | 標準でフルナンバーレス券面に番号印字なし |
| 強いシーン | ネット通販・楽天経済圏 | 対象店でのスマホのタッチ決済 |
| 相性のいい証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 |
※2026年7月時点の各社公式サイトの情報です。三井住友カード(NL)の最大7%は、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済・モバイルオーダーを使ったときの数字です。楽天カードのSPUは、楽天市場で楽天カード払いと対象サービスを併用すると上乗せされます。クレカ積立の還元率もカードの種類や年間の利用額、Oliveの利用状況で変わります(積立額そのものは年間の利用額に含まれません)。申し込み前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。
どちらを選ぶかは、「よく使う場所」と「相性のいい証券会社」で決まります。ネット通販や楽天経済圏が中心なら楽天カード、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済が多いなら三井住友カード(NL)、という選び方でいいと思います。
実際に貯まるポイントでも比べます。ふだんの買い物での還元だけを取り出すと、楽天カードは1.0%(100円につき1ポイント)、三井住友カード(NL)は基本0.5%(200円につき1ポイント)です。三井住友カード(NL)は、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済かモバイルオーダーを使ったときに最大7%になります(カード現物のタッチ決済は対象外)。月の利用額別に、1年間で貯まるポイントを計算するとこうなります。
| 月の利用額 | 楽天カード | 三井住友カード(NL) | 三井住友カード(NL) +対象店利用(月5,000円) |
|---|---|---|---|
| 月3万円 | 約3,600pt | 約1,800pt | 約5,700pt |
| 月5万円 | 約6,000pt | 約3,000pt | 約6,900pt |
| 月10万円 | 約12,000pt | 約6,000pt | 約9,900pt |
※2026年7月時点の還元率で計算した概算です。「三井住友カード(NL)+対象店利用」は、利用額のうち月5,000円を対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済(最大7%)で支払った場合。実際は付与単位の端数切り捨て(楽天カードは100円、三井住友カード(NL)は税込200円につき1ポイント)で少し減るほか、楽天カードは公共料金や携帯電話料金など還元率が下がる支払い先があります。
年間のポイント数で見ると、利用額が大きいほど、基本1.0%の楽天カードで貯まりやすくなります。対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を日常的に使うほど、三井住友カード(NL)のポイントが増えます。判断の分かれ目は、カードの利用額のうち8%ほどを、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済に使うかどうかです。月5万円の利用なら対象店で月3,800円くらいが境目です。対象店で使う金額と基本還元率を比べ、年間ポイントが多いほうを選べます。
楽天カードの特徴
楽天のサービスをよく使うなら、支払いも楽天カードにまとめやすいです。
- 年会費は無料
持っているだけのコストはかかりません。 - 普段の買い物でポイントが貯まる
街でもネットでも楽天ポイントが貯まり、楽天市場では還元が上乗せされます。 - ポイントの使い道が広い
街のお店・楽天市場だけでなく、カードの支払いそのものにも充当できます。 - 楽天銀行・楽天証券とつながる
引き落とし先は楽天銀行、クレカ積立は楽天証券にすると、お金の流れを楽天グループにまとめられます。
私は楽天カードを副業専用にして、freeeなどの会計サービスと連携させています。副業の支払いを楽天カード1枚にまとめておくと、会計ソフトに取引明細が取り込まれ、金額や用途を確認するだけで済みます。
freee会計を無料で試してみる向いている人
- 楽天市場など楽天のサービスを使う人
- ポイントを楽天に集めて支払いにも使いたい人
- 楽天証券でNISA・クレカ積立を始める予定の人
向いていない人
- 楽天のサービスをまったく使わない人
- 対象店でのスマホのタッチ決済が支出の中心の人
年会費は永年無料です。申込みはスマホからオンラインで完結します。楽天をよく使うなら、この1枚が合います。
三井住友カード(NL)の特徴
対象のコンビニ・飲食店での支払いが多い人、SBI証券で積立をしたい人に向く1枚です。
- 年会費は無料
持ち続けてもコストはかかりません。 - 対象のコンビニ・飲食店で還元アップ
対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済をすると、通常より高い還元率が適用されます。 - アプリで支出を確認できる
いつどこで使ったかをアプリで確認でき、家計を管理しやすくなります。 - ナンバーレス
券面にカード番号の印字はなく、番号はアプリで確認するため、盗み見のリスクを抑えられます。
私が普段使いにしているのは、この三井住友カード(NL)です。対象のコンビニ・飲食店での支払いをこのカードにまとめていて、無理なくポイントが貯まるのが気に入っています。券面に番号がないぶん、外で番号を見られるリスクを抑えられます。普段の支払いは家計簿アプリと連携させていて、明細がそのまま家計の記録になります。
向いている人
- 対象店でのスマホのタッチ決済が多い人
- SBI証券でクレカ積立をしたい人
- 券面にカード番号を表示したくない人
向いていない人
- 楽天市場など楽天経済圏が生活の中心の人
- ポイントを楽天にまとめたい人
こちらも年会費は永年無料です。ナンバーレスでスマホから申し込めます。対象のコンビニ・飲食店での支払いが多く、SBI証券を使うなら、こちらが合います。
相性のいい証券会社でそろえると、お金の流れがまとまる
タイプ別の選び方
最後は、楽天とSBIのどちらのサービスを多く使うかで選べます。
楽天カードが合う人
- 楽天市場で買い物をする人。
- ポイントを楽天に集めて支払いにも使いたい人。
- 楽天証券でNISAを始める予定の人。
三井住友カード(NL)が合う人
- 対象店でのスマホのタッチ決済が支出の中心の人。
- SBI証券でクレカ積立をしたい人。
- ナンバーレスの安心がほしい人。
「これからどの証券会社で積立をしたいか」で決めるのもいいと思います。楽天証券なら楽天カード、SBI証券なら三井住友カード(NL)です。「銀行口座を選ぶ」とあわせて読むと、銀行・カード・証券をまとめて決められます。
2枚を使い分けた結果、普段の支払いとSBI証券の積立は三井住友カード(NL)、副業の支払いは楽天カードにするのが、いちばんしっくりきています。
よくある質問
2枚とも作ってもいいですか?
基本は1枚です。「ネットは楽天カード、対面は三井住友カード(NL)」のように使い分けが明確なら2枚持ちも有効ですが、枚数が増えるほど管理の手間とリスクは増えます。ただし副業をする場合は家計と分けたほうが管理しやすくなるので、2枚に分ける価値があります。
リボ払いや分割払いは使ってもいいですか?
基本は1回払いがおすすめです。リボ・分割は手数料がかかり、支出の感覚もつかみにくくなります。申し込み時に支払い方法が「リボ払い」になっていないかも確認しましょう。
ナンバーレスのカードは安全ですか?
券面に番号の印字がないぶん、対面やレジでの盗み見リスクを抑えられます。カード番号やセキュリティコードは専用アプリで確認します。
学生や新社会人でも作れますか?
作れるかどうかは各社の審査によります。申し込み条件は変わることがあるため、最新の条件は公式サイトで確認してください。
年会費無料のカードでも十分ですか?
日常の買い物や公共料金の支払いが中心なら、年会費無料のカードを選べます。年会費有料のカードは、空港ラウンジや手厚い旅行保険を使う機会が多い人向けです。まずは無料のカードを使い、有料カードは必要になった時点で検討できます。
クレジットカードは何枚くらい持つのが適切ですか?
管理のしやすさを考えると、メインで使う1枚を中心に、必要に応じて2枚程度までに絞るのがおすすめです。枚数が増えると年会費や引き落とし口座の管理が煩雑になり、使わないカードはセキュリティ上のリスクにもなります。支払いを1枚にまとめると、確認する明細とポイント残高が1つずつになります。
まとめ
三井住友カード(NL)は、住信SBIネット銀行・SBI証券と組み合わせ、SBI証券のクレカ積立に使えます。対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済なら、ポイント還元率が上がります。
ただし、基本の還元率は0.5%です。ネット通販が中心で対象のお店をあまり使わないなら、基本還元率1.0%の楽天カードを選べます。
どちらも年会費が無料で、作って持っているだけなら費用はかかりません。カードを決めたら、次は引き落とし口座です。カードと引き落とし口座を同じ系列にすると、入出金と利用明細を確認しやすくなります。
※掲載内容は執筆時点(2026年7月)の情報です。年会費・ポイント還元・キャンペーン・申し込み条件等は変更される場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

