普段用は口座1つ・カード1枚。用途のあるものだけ残す
解約前に、入金先の口座・支払い方法と、残っている請求を確認する。
見栄で作ったゴールドカード2枚だけで、年会費を1万5,000円払っていました。いまは普段使いを口座1つ・カード1枚にし、用途のあるものだけを残しています。数を減らして困ったことはありません。
この記事でわかること
- 普段用は口座1つ・カード1枚を基本に、取引先からの指定口座や副業用、使えなくなったときの予備など、用途のあるものを残す
- 役割が重なるものや長く使っていないものは解約候補
- 不要なカードは定期的な支払いを移し、残る請求を確認。解約方法はカード会社の案内で確かめる
- 旧口座は、入金先・引き落とし先が切り替わり、残る引き落としがすべて済んでから閉じる
残す口座とカードを先に決める
普段お金を出し入れする口座と、日々の支払いに使うカードを1つずつ選びます。ほかの口座やカードは、今の使い道と残っている手続きを見て、残すもの、見直すもの、手続きが終わるまで残すものに分けます。
| 区分 | 目安と次の行動 |
|---|---|
| 残す | 普段用のほか、給与の指定口座、副業・住宅ローン用、実際に使える予備など、今も役割があるものを残します。 |
| 見直し候補 | 使い道が重なっているものや、長く使っていないものです。残す理由を確かめ、不要なら、入金先や支払い方法に登録していないか、請求が残っていないかを確認します。 |
| 手続き待ち | 使う予定がなくても、入金先・引き落とし口座の変更や、カード払いの登録変更が済んでいないものです。カードを解約できる時期はカード会社の案内で確認し、旧口座は最後の引き落としが済むまで残します。 |
普段用の候補が複数ある場合、口座は実際の手数料と入出金のしやすさ、必要な支払いに対応しているかを比べます。
カードは、自分が使う店などで1年間にもらえるポイントなどを円に直し、年会費と比べます。複数のカードを使い分ける手間も考えます。
予備は、何が使えなくなったときに備えるかを考え、ほかに残す口座やカードで代用できるかも確かめます。
口座を複数持つ理由の例
- 給与や家賃などで、相手から口座を指定されている
- 副業や事業のお金を、家計と分けたい
- 1つの銀行などに預けた、利息のつく普通預金や定期預金などの合計が、預金保険で守られる上限に近づいている
カードを複数持つ理由の例
- メインが止まったときの予備がほしい
- 副業や事業の支払いを、家計と分けたい
- 大きな支払いが重なって、1枚のカードで使える金額の上限を超えてしまう
銀行などが倒産したときに、預けたお金を守るのが預金保険です。金融庁によると、利息のつく普通預金や定期預金などを「一般預金等」といいます。同じ人が同じ銀行や信用金庫などに預けた分を合計し、預けたお金(元本)の1,000万円までと、倒産した日までの利息などが守られます。
利息がつかず、いつでも払い戻しを求められ、振り込みなどの支払いにも使える「決済用預金」は、全額が守られます。
家計管理のために生活費と貯金を分けるなら、別の銀行に口座を作るほか、銀行の目的別口座を使う方法もあります。ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)には、1つの口座の中で用途ごとにお金を分けられる「目的別口座」という機能があります。
私はこの機能で生活費と貯金を分けています。貯金のために別の銀行口座を開いたことはありません。
同じ銀行の、利息のつく普通預金や定期預金などは、預金保険では合計して計算します。そのため、目的別口座でお金を分けても、守られる金額の上限は増えません。似たしくみは他のネット銀行にもあります。
普段使いを選び直す場合は、ドコモの銀行と楽天銀行、三井住友カード(NL)と楽天カードの比較も参考にできます。副業用の口座については、「副業の口座はいつ分ける?」にまとめています。
普段使いは1つずつ、全部で口座3つとカード2枚を残している
数を減らすこと自体は目標にしていません。使い道ごとに、持つ口座とカードを決めています。普段使う口座・カードの数と、持っている数は分けて考えます。
私は普段用にドコモの銀行と三井住友カード(NL)を使っています。副業の支払いは家計と分けるために楽天カードを使い、住宅ローンの引き落としは専用の口座で管理しています。楽天銀行の口座も保有していますが、現在の事業の入出金には使っていません。
副業用の口座を家計用と分けると、売上や経費を確認しやすくなります。口座を副業に使うときは、事業での利用が認められているか、銀行の規定を確認します。
以前はゴールドカード2枚を含む5枚を持っており、この2枚の年会費だけで1万5,000円でした。使わないカードを解約し、現在は普段用と副業用の2枚です。
普段使いを1つずつにまとめると、見る明細が減る
普段使う口座とカードを1つずつにまとめると、確認する先が減ります。確認するのは、口座に残っているお金(残高)、お金の出し入れの記録(取引履歴)、カードで使った金額などの記録(利用明細)です。使っていないカードについても、年会費や身に覚えのない請求がないか、明細を確認する必要があります。
家計簿アプリで残高と明細をまとめて見ても、カードごとの支払いの予定は確認しておく必要があります。確認するのは、次に支払う金額を計算するための区切りの日(締め日)、支払日、引き落とし口座です。
口座・カードごとに確認すること
1つずつに絞ると、困る場面もある
口座もカードも1つずつしか持たない場合、使えなくなったときに予備がありません。
カードが使えないときは、別の支払い手段が必要です
カードは、有効期限の更新時や、磁気・ICに不良が出たときに使えなくなることがあります。普段使うカードが使えなくなったときに備えて、予備のカードを持つ方法があります。予備は、カードを発行する会社と、VisaやMastercardなどの「国際ブランド」の両方を、普段使うカードとは違うものにします。
予備の口座も、使える状態か確認しておきます
予備の口座を残すなら、ときどき残高を確認し、問題なくログインできるかも確かめておきます。また、災害や停電への備えとして、数日分の食費・交通費を現金で用意しておく方法もあります。
解約する前にやること
先に入金先・支払い方法を変更し、不要なカード、旧口座の順に手続きします。
解約するカードに追加して作ったETCカード(有料道路の料金を払うカード)や、家族用のカードも使っていないか確かめます。年会費がかかるカードは、次の年会費がかかる時期と、それを払わずに済む解約期限を確認します。
銀行口座を閉じる前には、最後の引き落としに加え、返品などの返金待ちがないかも確かめます。
- 入金先の口座と支払い方法を確認し、変更する給料などを受け取る口座は、残す口座に変えます。家賃や通信料、定期的に料金を払って使うサービス(サブスク)などの支払いも、残すカードや口座に変えます。使い続けるカードの引き落とし口座を変える場合は、カード会社へ申し込みます。いつの支払いから新しい口座に変わるかも確かめます。
- 不要なカードを解約する定期的な支払いを別のカードや口座に移したら、まだ請求されていないカード利用分と、残っているポイントを確認します。まだ支払いが残っていても解約できるか、いつ解約が完了するかは、カードを発行した会社によって違います。その点も確かめてから、解約を申し込みます。引き落とし口座は、支払いが終わるまで閉じないでください。解約の申し込み先と、電話手続きでつまずきやすい点を「使わないクレカの解約方法」にまとめています。
- 旧口座を解約する入金先と引き落とし先が、それぞれ新しい口座に切り替わったか確かめます。旧口座からのカードの引き落としが残る場合は、その支払いが終わってから閉じます。新しい口座で1件の引き落としが済んでも、ほかの支払いまで同じ口座に切り替わったとは限りません。閉じたあとに旧口座あての振り込みがあると入金されず、振込人が手続きをやり直すことになる場合があります。振込手数料が戻らない場合もあります。「使わない銀行口座の解約方法」で必要なものを確認できます。
よくある質問
本当に銀行口座もクレカも1つずつでいいですか?
1つずつで管理できる人もいますが、使い方によって必要な数は変わります。普段の入出金やカード払いをまとめると、明細を確認する先は減らせます。会社の指定口座や副業用、予備用などは、用途に合わせて残します。
ポイントの取りこぼしがもったいなくないですか?
還元額の差より管理のしやすさを優先するなら、支払いを1枚にまとめる方法があります。
例えば、ポイントがつく支払いが毎月1万円なら、0.5%分が戻るカードでは月50円分、1%分が戻るカードでは月100円分のポイントがもらえます。差は月50円分、1年間で600円分です。1ポイントを1円で使えて、もらえるポイントの上限を超えない場合の計算です。
追加の年会費がかかる場合は、還元額の差からその年会費を差し引きます。その金額と管理の手間を比べます。還元率の高い店での支払いが多い場合は差が広がりますが、カードごとの違いは「クレカはどれを選ぶ?」の比較表にまとめています。
今たくさん持っている場合、何から減らせばいいですか?
1年以上使っていない口座・カードを見直し候補にしてみてください。用途がないと判断しても、入金先の口座や支払い方法の登録と、カードに残っている請求を確認してから手続きします。解約が「信用情報」(カードやローンの契約・支払いの記録)に与える影響や、残ったポイントが使えなくなることについては、「使わないクレカの解約方法」で説明しています。
年会費が無料なら、持っていても損はないのでは?
年会費が無料でも、利用明細や登録先を定期的に確認する必要があります。確認が行き届かなければ、不正利用に気づくのが遅れることがあります。無料期間や無料になる条件があるカードは、期間が終わるか条件を満たさなくなると年会費がかかるため、その条件も確認します。管理の手間も、残すかどうかの判断材料になります。
まとめ
普段使う口座とカードを1つずつ選び、ほかに役割があるものを残します。不要なカードは定期的な支払いを別のカードなどに変更し、解約できる時期をカード会社の案内で確認します。旧口座は入金先・引き落とし先の変更と、残る引き落としの完了を確かめてから閉じましょう。
※掲載内容は執筆時点(2026年10月)の情報です。各サービスの条件は変更される場合があります。お手続き前に必ず公式情報をご確認ください。

